イワン・イリイチの死因
トルストイ『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ』(望月哲男訳 光文社古典新訳文庫)を使用しました。
死に至るまでの心の動きと、死にゆく人の周辺を描いた名作、『イワン・イリイチの死』。そちら方面ではなく、イワン・イリイチの身体的な病名を考察してみたいと思います。
最終診断は、別の物語にしてあります。
別の解釈は歓迎です。
また、難しいところや疑問点に関するご質問も、お待ちしております。
よろしくお願いいたします。
ファンレター
内容が内容だけに「大団円」という表現はどうかという気もしますが、ずっと読んでいた読者としては、可能性を一つ一つ潰していくような地道な考察の後の種明かしでもあり、まさに「大団円」を迎えたような読後感でした。 面白かったのは、ずっと村山さんの目を通し「考え」ていく一人称だったのが、最終話で「想像する」と題し、スクリーンに映し出された映画のような三人称になって、その切り替えが新鮮でセンスいいなあと。 毎回、村山さんの手持ちのカード、知識量の豊富さが滅茶苦茶うらやましかったです!
ついに来たラスト! 死因(の一番のきっかけ?)は素人目線でも「これはないだろう」と思っていた、まさかまさかのやつでした(笑)。いや、村山さんに誘導されてしまったんですね。お見事です。 血栓や糖尿病についても、(それが直接の死因にならないとしても)なぜ気を付けねばならないのか、よく分かりました。 医学的知識に裏打ちされた分析。病理解剖の最終話も良かったです。内容の重さもありますが、私が今まで読ませて頂いた村山さんの作品の中でダントツの読み応えでした。ありがとうございました。
いよいよ佳境ですね! mikaさんからの情報提供を元に考察が始まる15話は、ライブ感があってワクワクしました。ノベルデイズの集合知! 読んでいて貴重な現場に立ち会ったような面白さでした。 しかし壮絶な最期ですねぇ……自分は楽に死にたいなぁ、死に方が選べればいいなぁ。 次回はいよいよ最終診断、心して待ちます!
村山さん、レターの内容を取り上げくださり、ありがとうございます! メチニコフ博士の診断を鵜呑みにせず、本当に化膿性感染症なのかどうか詳しく検討されていて、読み応えありました。 外傷がきっかけで内部に膿ができ、それが大きくなった結果、医師たちが遊走腎という誤診に至ったのではないか、という考察が非常に興味深かったです。 また、引用してくださったレターのメチニコフ博士の著作の出典部分を訂正しましたので、村山さんの本文の方でも直していただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
なかなかつらい話になってきました(といっても難しいので、どこまで理解できているやら^^;)。 お医者さんの言葉一つで、気分が晴れたり落ち込んだりといったことは本当によくありますね。私は死に向かう時、「腕の良い医者」よりも「人柄の信頼できる医者」にお世話になりたいと思っていますが……いざその時になったら、考えを改めるかもしれません(笑)。藁をもすがる状況では、何でもいいから助けてくれ!と叫びたくなるでしょうね。 年末年始、お体に気を付けてお過ごしください。
外見の変化って、素人にはぱっと目に飛び込んでくる、わかりやすいものであるのに、医学的にはさほど説明にならないのですね…… でも「癌細胞」とはどんなものなのか、とてもよく分かりました。なるほど、だから「新生物」なんですね。得体の知れない何かに自分の体が奪われていく……またぞっとして鳥肌が立ってしまいました(笑)。 続き、また楽しみにしています!
今晩は! タイトルにひかれて読みました。すみません、内容が専門的と言うか、難しくて分かりません。私が賢くなくて残念です。でも、気になるのです。怪我かと思ったら、そうではないみたいだし。盲腸も本当にこわいのですね。
今回は癌の基礎知識とのことでしたが、現代の私達にとってもすごく身近で、自分もかかる可能性の高い病気なので、怖い思いで読みました。 まさに大腸がん! 私はポリープができやすい体質のようなので、出来る限り気を付けたいと思っています。あんまり怖がっているのも駄目なようですけどね。 「肉腫」や「白血病」、「脳腫瘍」。どれもよく聞く言葉なのに、内容は知りませんでした。大変勉強になりました。 イリイチ氏は癌の可能性が高いのかな? 痛みが出るということは、かなり末期? 次回も楽しみにしています!
これは身につまされる話ですね。私自身は深刻な病気をしたことがないのですが、何か「宣告」された日にはこうなるんだろうなあと思いましたし、実際、息子が「発達障害」らしいと感じ始めた時には藁にも縋る思いでネット検索しまくり……結果、何も解決せず、ただ疲れただけでした(笑)。 イリイチ氏は妙な商法に引っかからなかったので、そこは賢明だったかもしれませんね。「患者力」などという言葉もあるそうですが、昔からそうだったんだなあと感じ入った次第です。次も楽しみにしていますね!
怒涛のような医学の知識。まるで医学部の授業を受けているような気分になりますが、真面目な分析であればあるほど行間にユーモアがあふれてくるのがすごいです。私にはこれ、ツボです(笑)。拍手! 果たしてイリイチ氏の死因は明かされるのでしょうか。次回も楽しみにしております。
ここまで書ける村山さんの知識に敬服! 私には一つ一つの内容が正しいかどうかの判断はつきませんが、とにかく説得力を感じます。 で、真剣に読んでいたら……ラストの「脇腹を打った、がだんだん無関係に」で噴き出してしまいました(笑)。 面白いです! 次回も楽しみにしています。 胃カメラ、大腸カメラ。私も毎年受けているのですが、体質的に鎮静剤に弱いのが悩み。もう少し楽に受けられたらいいのに、と本気で思います。
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