柔らかな日差しとクミンの香る朝に
朝食に出されたビーフシチューで妻優子を罵倒した坂上。その午後、優子は飲酒運転の車に轢《ひ》かれ帰らぬ人となる。
妻と親しかったという主婦に誘われ、断りきれずに趣味の集まりに出かけた坂上。しかしそこは、とある宗教の総本山だった。
人類を創造したエロヒムが地上に楽園をつくるという壮大な話に惹かれ、坂上はのめり込んでゆく。
そんなある日、高次の存在たちが現れる。
かつてイエス・キリストだったというミシュアが課した課題とは……。
そしてそれは、果たされるのか。
宗教とは、そして神とは……。
この小説は特定の宗教を誹謗するものではありません。
がしかし、あらゆる宗教に戦いを挑んでいる、と言ってもいいのかもしれません。
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