さわり

[歴史]

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太棹(三味線)の師匠の枕もとに呼ばれた、内弟子のおえん。
たくされた最期の望みと、その行く末は――。
【注意】私の他の作品と違って、ちょっと残酷な描写もあります。(心理的に。流血とかではないです。)

ファンレター

三味線の音色が胸に迫ります

悲しいほど愛の物語だと思いました。師匠とおかみさんの……。 愛ってなんでこんなに悲しいのかなと思いました。わたしも母と他人だったら。母に育ててもらってよかったこともたくさんあるのですが、今となってはもし近所のおばあさんなら仲良くできた気がします。 三味線の音。いつまでも余韻の残るようなその音色が私にも聴こえた気がしました。 人間って弱い生き物なのかもしれないですね。だから愛を凶器にしてしまうことがあるのかもしれないですね。

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なんてドラマチックな

 初めまして。美しい物語を読ませていただき、ありがとうございました。読み終えてから、この幽玄な、そして一瞬だけれどど心に直接響くようなバチの音の事をずっと考えてました。それくらい心に残りました。ストーリーに加えて、独白などのリズムが絶妙で、読んでいてとてもドラマチックに感じました。さすが戯曲の名手。「飛ばされる、」で改行され一瞬の間のあとに続く文、とか、最後から2行目の文章とか、読んでいてはっとさせられました。まるで目の前に登場人物が居るかのようでした。すごい……。

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嗚咽・・・

さわり、あわじ、三文字のひらがなの優しい響きにこめられた、師弟愛に涙してしまいました。老いた師匠の様子と人柄が目に浮かぶようです。悲しくも美しい余韻が残る小説をありがとうございました。

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