魔法の世界で新たな人生を~捨てられた人生のやり直し~

作者 出雲

[ファンタジー]

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黒羽出雲十五歳。
少年は一年前の十四歳のある日、親に捨てられ路頭に迷ってしまう。突然捨てられたことに戸惑う暇もなく、出雲は一人で生きていかなくてはならなくなった。家を失い、親から捨てられ、行く当てもなく町を彷徨っているとどこかの町の河川敷に辿り着いた。

そこでは初めは雨風を防ぐ段ボールもなく濡れたまま過ごしていたが、耐えきれなくなりホームレスの人に話しかけて頼ることにし、段ボールや食料をもらうものの、成長期の少年には足らなかった。日に日に痩せていく少年はある日、河川敷にある橋の下で段ボールに包まっていると、目の前の景色が突如見えなくなってきた。

何が起きたかと出雲が考えていると、それは衰弱死する前兆であると察することが出来た。出雲はやっと死ねる、やっと楽になれると考えて次の人生は楽しく毎日を過ごしたいと思った。

立ち上がるのさえ難しくなった痩せ細った足で辛くも立ち上がると、霞む景色を頼りに川の中に入って死のうと歩き始める。そして、震える足で歩いて行くと、足元にあった小石に躓いて倒れてしまう。倒れたまま顔を上げて、身体が震えながら起き上がって見た景色は、いつも見ていた景色とは違っていた。

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