嘘つき曲馬団
【やって来た】
【ジェントル曲馬団がやって来た】
――では、よろしいか。
演者の面々を御覧じよ。
馬術芸者の馬夫人とその夫、青毛馬のロッポン!
三ツ首道化のヒィ、フゥ、ミィ!
軽業師のキャット兄弟、次郎と三郎!
当曲馬団随一の花形、ナイフ投げのツラヌキお巻!
そして、嗚呼! 哀れなり、謎に満ちた死を遂げしスマヰルお千代!
この幼い少女は、お巻の相棒。ナイフ投げの的だった!
――皆を率いる団長はこの私、ジェントル曲馬と申します。
――そこな坊っちゃま、初めまして。長い付き合いになるやもです。
――どうぞ、お見知りおきを。うっふっふ。
※【第柒幕】(だいしちまく)は欠番です
・こちらは電子書籍発行集団「竹の子書房」より2012年に刊行されたものの原文です。
電子書籍版は実話怪談作家のねこや堂さまにより、
旧漢字、旧仮名遣いの魔法をかけていただきました。
装幀、表紙絵、挿画等大変凝った美しい作りです。
無料でご覧いただけます。
イメージ画像は猫ペイントで作成しました。
ファンレター
ファンレターはありません