声の記憶

[ノンフィクション]

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14件のファンレター

コロナ禍で引きこもり生活を送っていたら、ふと子供の頃の記憶が蘇りました。
それは世界の物語が吹き込まれたLPレコード。
錚々たる朗読者による、夢のようなレコードたちの〈声〉の記憶……

ファンレター

完結おめでとうございます

「梨売りと仙人」、南ノさんによる原文の解説と朗読版の比較を拝読できるとは、とっても贅沢な回でした! いかがわしさすらある「道士」と超俗的な「仙人」では、物語の印象がまったく違いますね。原文の方だと、道士が梨を一瞬にして育たせる場面は、梨売りにざまぁするために術を見せびらかしているように感じます。チェン・カイコー監督の映画「空海」(2017)の中で、この原作とほぼ同じ場面が描かれていました。(梨売りは出てきません)。群衆は道士の術に驚き、主人公の若き空海だけがそれを幻術であると見抜くという場面でし ... 続きを見る

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文章の波動が心地よいです

 私は耳で聞くのが得意ではなく、レコード、CDの記憶がありません。だから、このエッセイを読むと音とともに何かとても大切な何かが南ノさんの記憶に保存されているようで、とてもうらやましくなります。ゲゲゲの鬼太郎の熊倉さんの声や、米倉さんの姿(声は思い出せない)がPCの画面からあふれ出すようで、ノスタルジックな世界に浸らせていただけました。梨の話は、どこかで読んだか聞いたかしたことがありますが、「聊斎志異」が出展だったのですね。(今知りました)  おわりに、も名文で、読んでいて画面からどこか懐かしい ... 続きを見る

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堪能しました

南ノさんの“履歴書”を覗かせていただいて、素敵な時間を過ごしました。南ノさんが中国文化、中華世界に興味を持つきっかけが『梨売りと仙人』。梨の種が南ノさんの心にも蒔かれていたようにも思えて。ところで原作は随分賑やかで愉快なんですね。米倉斉加年さん朗読版と原文(!)それぞれを解説していただいて、興味深く読みました。レコード・ジャケットを胸に抱くシーン、クヌギの木に流れる夕方の光はまるで絵のよう。それから、「当初は思い出していなかった記憶が新たにいくつも蘇ってきて~」からの描写はすっごくよくわかります ... 続きを見る

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米倉さんの絵本

米倉さんの絵本『多毛留』を読んだ時の衝撃を思い出しました! 絵もストーリーも忘れられないぐらい「刺さる」ものでした。 だけど私ときたら、いつどんな状況で読んだのか……全然思い出せないところが、三奈乃さんとの違いなんだなあ(笑)! 朗読の声の力で、この中国の古典が子供の心を動かすに至るなんて。これだけ大きなものを受け取った三奈乃さんの感性もまたすごいと思います。 素晴らしい、子供時代の思い出を聞かせて頂きました。ありがとうございました^^!

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長靴をはいた猫&三匹のやぎ

北林谷栄さんと熊倉一雄さん、南ノさんのおかげで名前を覚えましたよ! 『となりのトトロ』のおばあちゃん役だったとは。ディズニーの『眠れる森の美女』の魔女マレフィセントも演じておられたのですね。『名探偵ポワロ』のポワロ役ならばよく分かります! お二方とも、今まで名前は知らなくとも自然に聴いていたのだなぁと分かりました^^ 北林谷栄さんの来歴紹介で、『どん底』『かもめ』などが舞台で上演されていたと知って、すごく観てみたいと思いました。『闇の力』って聞いたことがないなぁと思って調べてみたら、はるか昔に絶 ... 続きを見る

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がらがらどんだ!

私はこれ、「三びきのやぎのがらがらどん」でおなじみでした! ノルウェーの昔話なんですよね。トロールは、日本人に分かるようにするためなのか、絵本によっては「鬼」と表記されているのを見たことがあります。 以前、息子を連れて通っていた児童館で、先生が「エプロンシアター」をやってくれたのが印象的でした。ポケットから出てくるヤギが、小、中、大とだんだん大きくなって、圧倒的なトロールを打ち負かせるほど強くなっていくそのさま。人が成長して、困難に打ち勝つことができるようになっていく姿を現したものなのかもしれ ... 続きを見る

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第8話

ラストがとても胸に迫りました。「●●を、信じる」。私はいつもおっかなびっくり及び腰(笑)で「橋」を渡っているのですが、「トロール出てこい、さあ出てこい!」そんな風に背筋を伸ばして、自分の気持ちを少し明るくして渡った方が、きっと上手くいきますよね。それを『ゲゲゲの鬼太郎』の歌の熊倉一雄さんの声で言われたら、有無を言わさない妙な迫力と説得力を感じそうです。 物語の深層を抽出する南ノさんのナビゲートに、心打たれました。まるで人生へのエールですね!

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生々しい記憶

三奈乃さんがどれだけこの朗読を楽しんで聞いていたのか、この記憶力の確かさに現れていますね! 素晴らしき愛着。私も一緒になって聞いているような錯覚に陥りました。 子供は本物を見抜くって、まさにそう! 子供だからっていい加減なものを与えちゃいけないんです。子供は本当に良いと思ったものにしか、心を動かされてくれません。ものすごくシビア。 分かっているんだけど……自分が親の立場になってみたら、これが難しいこと(笑)! ピンポイントで当てるのは無理なので、現実的にはいろいろ与えてみて、あとは子供本人に ... 続きを見る

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ブレア・ラビット

「うさぎどん きつねどん」は、ディズニーでおなじみのキャラクターですよね! 真っ黒い人形を殴りつけてベタベタになるうさぎどんと、それを物陰から見ていじわるな顔でにやにや笑うきつねどんの姿が、昔ながらのディズニーの絵柄で思い浮かびましたよ。アニメだと、きつねどん(ずるぎつね)とくまどんが共謀して、うさぎどん(うさ公)をこらしめようとするんです。南ノさんがお持ちの朗読では、くまどんは出演しないのですね。 茨の茂みに投げこまれる場面で、「〈きつねどん〉と一緒に息をひそめてしまう」というところが、朗読 ... 続きを見る

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面白かったです!

確かに渥美清さんはタイトルを読んだだけで、おかしさでウズウズしますね。それに対し、北林谷栄さんはどんな声なのかとYouTubeでアニメ『眠り姫』の魔女役の吹き替えを聞いたのですが、すごい、低い弦楽器みたいな声、ビンビン響く。そして『長靴をはいた猫』の南ノさんの解説がとっても面白かった!! 特に敬語のくだり。絶体絶命に敬語をつけると、こんなに可笑しくなるんですね(大笑)。(私は敬語、謙譲語、丁寧語が怪しいので、多用するのは控えよう……)役に立たないと思われている人が、ここぞというとき、めざましい働 ... 続きを見る

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長靴をはいた猫!

 ご紹介頂いた「長靴をはいた猫」のレコードを無性に聴きたくなりました。幼稚園の南ノさんの大人びたツッコミに大笑い(知能高すぎ、コナン君ですかっ!)猫の後日譚は知りませんでした、確かに猫さんカッコいい!  私のレコードの記憶は叔母が買ってきたヤマトとかスリーナインの交響曲と、母が友愛セールでタダ同然に買ってきたクラシックぐらいなんです。それも曲は覚えてなくて「これが10円だったのよ」という勝ち誇った母の声だけが耳に残っています。情操教育0点。

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懐かしい~!

レコードプレイヤー家にもありました。傷むと同じところを繰り返したり、ブツブツブツブツと雑音が入るのも懐かしい思い出です。 でも、なんとも言えないアナログのあの音と声、包み込むような響き。ステレオがないからもう聴けないけど、味があったなあ。 南ノさんの音のエッセイでいろいろ記憶が蘇ってウキウキしています。続きを楽しみにしています!

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贅沢なレコード、贅沢なエッセイ

私は常々、「音声」について綴られた文章を読んでみたいな、と思っていました。なので今回南ノさんが、「声」をテーマにしたエッセイを!? 嬉しい! 渥美清さんの声は即、脳内再生できました。声に力がある人って本当に羨ましく思います。私は思いっきりスイッチ入れないと声が張れないから(汗)3話のラスト、「レコード・プレーヤーなんて~」ここからの表現を何度も反芻しました。さりげない言葉なのに、読めば読むほど私は陶酔しちゃって。台湾日記の『わたしの引きこもり生活と古いLPレコード』も、ラストの余韻がとても素敵で ... 続きを見る

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新しいエッセイ!

台灣懶惰日記で書かれていた「古いLPレコード」のお話、独立したエッセイにされたんですね! 「声の記憶」というタイトル、しみじみとして素敵です^^ 最初に日記を拝読した時、音源が聞けないだろうかと探してみたんです。フルトヴェングラーやムラヴィンスキーなどクラシックの名演は、戦前の録音でもネットで聴けることが多いんですよ。でも見つからなかった~。すっごく朗読を聞いてみたいと思いました! 朗読者のお名前は初めて知る方も多くて、皆さん昭和の名俳優なんですよね。考えれば、寅​さんも見たことなかったです ... 続きを見る

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