柳は緑、蜂に紫
農学系の大学院に通う凪沙と柚月は、いわゆる“犬猿の仲”。――――少なくとも、凪沙にとって柚月は、その研究対象から“天敵”のような存在だった。何かにつけて突っかかる凪沙に、適当に遇らう柚月。二人の会話はいつもケンカ腰で、穏やかな時がない。
そんなある日、凪沙は失恋をしたヤケで元々強くないお酒を飲みすぎてしまう。今まで一度もお酒で記憶をなくしたことがない凪沙は、目が覚めると知らない部屋にいて――――――
犬猿の仲の二人に訪れる変化。その甘い変化に、果たして凪沙は耐えられるのだろうか?