倒錯

作者 島原 公

[現代ドラマ・社会派]

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「夏休みが終わるまでに、私の行為を社会的に善行だと認めさせる事ができたなら、いいよ。自首しない」
 7月中旬の宵宮で、同級生の夏希が犯罪を犯した事を知った主人公は、夏希が自首するのを防ぎたいと思い立つ。それは、夏希が起こした行動が正しいと思えたためだった。
 血眼になって条件に沿う考えを模索していた主人公だったが、一向に答えと出会えないまま時間だけが過ぎ、気が付けば今日は、夏休み最終日――。
 善と悪、そして当たり前という壁に直面する青春譚。

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