燠火の舟

基通三部作の第一弾です。

九歳のときに二十二歳の近衛基実と結婚し、十一歳で未亡人となった平清盛の五女・盛子のお話です。
彼女は亡くなった夫の嫡子で、四つ年下の基通の養母となります。
当時のことを記した家集『建礼門院右京大夫集』に、平家の公達らが白河殿の女房を連れて花見へ出かけたという記述があります。
白河殿というのは盛子のことで、このときのメンバーには近衛基通もいました。そこから話を膨らませています。
年の近い義理の母と息子という組み合わせに、いけない妄想を暴走させただけの内容になりますので、何卒ご了承くださいませ。

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