青銀の風

[ファンタジー]

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「波間の真珠」と呼ばれるオアシスに作られた美の砦、美術工芸研鑽学院。そこは周りを砂漠によって囲まれ、他国の干渉を受けることなく自由な芸術が花開いていた。しかし砂漠を取り囲む3つの国の均衡は崩れ、美の砦にも暗雲がたちこめる。
 絵師を目指し砂漠を越えて美術工芸院にやってきた明朗快活な青年、麗射はこのオアシスで個性的な人々と出会いながらも、次第に砂漠を囲む国々の動乱に巻き込まれていく。
 
 魔法のないファンタジーです。2020年5月までセルバンテスで連載をしていました。これからこちらにお世話になります。よろしくお願いします。

ファンレター

106話まで

すごい迫力!
この場面がまさに『青銀の風』という物語のクライマックスなんだという迫力に満ちていますね^^
戦闘場面での、幻風と走耳の軽口の応酬は、ちょっと「ルパン三世」的な、いかにもハードボイルドな感じがかっこよかったです。
戦術として使われた「海ほたる」ですが、さりげなく挿入された風物詩的な「海ほたる」の美しさが好きです。どこか北杜夫の『どくとるマンボウ追想記』的な抒情を感じました。
そして、106話のラスト、麗射が嘔吐する場面。…直接的な死が描かれないからこそ、胸に迫るものがありました(「嘔吐する」って、文学的な感じがするんですよね^^)。
それにしても、数的な圧倒的不利は変わらない状況。これからどうなるんでしょうか。
大作のご執筆、体力的に大変だと思います。不二原さん、どうかお体には気をつけて、くれぐれもご無理をなさいませんように!
続き、楽しみにゆっくり待たせていただきます~(^^)/

返信(1)

 お読みいただきありがとうございました。この辺りは、私の最も書きたかった場面の一つで、いつたどり着くのやら(たどり着けないかも……)と暗澹たる気持ちになることもありましたが、皆さんの励ましのおかげで書くことができました。(涙)
 海ほたる、何かの動画で初めて見たときにはその美しさに息をのみました。これが砂漠で光っていたら美しいだろうなあと思ったのが、とっかかりでした。夜店の場面を好きと言っていただき、ありがとうございました。私は北杜夫の大ファンです。『どくとるマンボウ追想記』を思い出していただき、恥ずかしいやら光栄やら、狂喜乱舞です。
 最後のシーンは、特に考えずに出てきました。これから彼がどう変っていくのか、いろいろな状況に置いて考えてみたいと思います。そして、彼らは無事にしんがりを勤められるのか……。今度は攻防編の防になります。若干「紺碧の海」で気分を変えながらゆっくりと書いていきたいと思います。お暇なときに、もし気が向けばご来訪いただければ幸いです。(私の話は本当に、最後の最後の後回しで)南ノさんのお話を読んでいると、幸せな気分になります。お身体に気をつけて無理されずにご執筆ください。
 ご感想大変ありがとうございました。