あの船です

作者 TamTam2021

[ノンフィクション]

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7件のファンレター

 東日本大震災から十年。
故郷を襲った大津波で友人を亡くしたあの時。
当時、震災直後に変わり果てた故郷の街を歩きながら故郷と自分、友人と自分の関係についてさまざまな想いを巡らせた記録的なエッセイです。短い作品ですが全編にポエジーが溢れています。
それは作者が詩人だからです。詩的エッセイとでも呼ばせてください。

ファンレター

こみ上げてきました

 こんにちは。
初めて詩的エッセイを読ませていただきました。
 最初の詩の言葉が区切れているところが、息継ぎをしながら息苦しそうに私達に語りかけているように思えたのですが、これはTamTam2021さんの意図が隠されているのでしょうか。
 この一文の前後を読んでいて、なぜか涙が出そうになりました。
「いくら踏んでも車が発進しなかったのです
彼らが大喜びしたのは言うまでもありません
しかし これが彼との 今生の別れ
となるなどと このとき いったい
誰が想像できたことでしょうか」

TamTam2021さんの素敵な作品を読むことができて良かったです。

返信(1)

ありがとうございました。特にそのような意図はなかったのですが、詩というのは普通の文章表現より凝縮された表現方法だと思います。
だから、そのように感じ取って頂けたのかなと思います。また、同じ内容の言葉でも詩のように行わけして表現することによって言葉のリズムや息継ぎに変化をつけることができます。極まった感情を端的に表現することに詩は適した表現方法だと思います。いつも自分が書いている詩が果たして詩と呼べるものかどうか分かりませんが、詩という表現方法に特に定義はないと思います。自己満足だけの難解ないわゆる現代詩というものだけは勘弁してほしいと思っていますが。