ユフの方舟

作者 Tempp

西暦2182年。ユフという名の小さな隕石が落下し、地球に毒が振りまかれた。そこから世界の様相は大きく変化した。だからユフが落下してきた年はユフ歴0年と呼ばれている。
その大きすぎる変革に人々は様々な方法で対処しようとした。
これは様々な国が未曾有の危機に際して行った決断の記録。

*この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
【エブリスタ】【Pixiv】等で公開。ほかでも公開するかも。
もともと【2000字お仕事】で佳作を頂いた『ユフの果樹園2000字Ver』をシリーズにしました。

ファンレター

いろいろと人生について考えさせられる物語。

表紙、素敵ですよね。
以前”わたしを離さないで”という映画を観たことがあります。それは臓器提供の為のクローンのお話だったかな。
この物語を読んで、いろんなことを考えました。人間が人間を補うということ。人生を選択するということ。覚悟を決め、時を生きるということ。

今人類は、正に誰にでも等しく死が訪れる恐怖と戦っている。その中で、限りあるからこそ自由に悔いなく生きるということを考えている人はどれくらいいるのだろうか?
ただ、それが出来る人というのは心に余裕がある人なのだとも思う。

この物語では、どちらを選んでも”種を絶やさない”という選択なのだろうなと思う。なので、どちらもあまり幸せには感じなかった。長く生きても、果実としてその命を捧げても。だからこそ、自分たちで選択して生きることの尊さを感じることができる。今の自分の人生がどれほど恵まれていて自由であり、幸せなのかを。人生に不満ばかりの人には是非読んで欲しい物語だなと思った。
特に日本は自由な国だと思う。ニュースなどを見ていても、何かを力ずくで強制されたりしない国だ。だからこそ、その自由を守るために一人一人が常識的に、かつ良識を持って生きるべきなのだと。
自分の人生やこの国について深く考えさせられる作品だなと感じました。

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