青銀の風
「波間の真珠」と呼ばれるオアシスに作られた美の砦、美術工芸研鑽学院。そこは周りを砂漠によって囲まれ、他国の干渉を受けることなく自由な芸術が花開いていた。しかし砂漠を取り囲む3つの国の均衡は崩れ、美の砦にも暗雲がたちこめる。
絵師を目指し砂漠を越えて美術工芸院にやってきた明朗快活な青年、麗射はこのオアシスで個性的な人々と出会いながらも、次第に砂漠を囲む国々の動乱に巻き込まれていく。
魔法のないファンタジーです。2020年5月までセルバンテスで連載をしていました。これからこちらにお世話になります。よろしくお願いします。
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【127話】
戦争はなにが正解かわからなくしてしまう、でも、火翔は自分で述懐している通り、やり遂げた思いで悔いはなく魂は救われたのだ……、私の中でその2つの感情のせめぎ合いで情緒が混乱しそうでした。
きれいごとでない戦争に巻き込まれて、純粋だった登場人物たちも血で手を汚していく。だいぶ遠くまで、戻れないところまで来てしまったという壮大なスケールに酔いました。
【128話】
アップされているのはここまでなので、読み終えるとロスになりそう。でも我慢できずに読んでしまいました。
真珠の塔のシーンは映画で見てみたい。第1話で麗射が『波間の真珠』を見て涙をこぼすシーンが蘇る。まさかこんなことになるとは。これは最初からプロットにあったのでしょうか。
麗射と清那、幻風と走耳、美蓮と瑠貝のカップリングはしっくりきてやはり良きです。(走耳は怒りそうだけど)
胸がすくような感動的な攻防編ラストでした。全編について感じていたことですが、それぞれに見せ場を作っていて、不二原さんの登場人物達への愛を感じました。
しばし余韻に浸ります。また再開を心待ちにしています!
返信(3)
攻防編のラストはあの二人に決めていました。戦う事への罪悪感、そして戦わなかった事への罪悪感。でも、どちらも恥じることはない、自分の置かれた環境の中で精一杯生きるためにもがけばいいのだ。そう思いながら「攻防編」を閉めました。
ご感想大変ありがとうございました。
登場人物達が迷い葛藤しつつも、そして倒れそうになりながらも気迫で前へ進もうとする姿勢、人間ドラマの化学反応の絶妙さ。細部にわたりこだわって構築した世界観なので、再発見があるかもしれない。また折にふれ読み返そうと思います。
言葉足らずだったため、連投しました。しつこくてすみません!
あの部分は、自分として解決方法が見つからず、火翔にあのような役目を振ってしまいました。実は私もちょっと良心の呵責に苛まれるというか、あれを綺麗に描写して良いか、すっごく悩みました。狙った訳ではありませんが、嫌悪感も必要かなと思いそのまま出してしまいました。清濁併せ呑むと言っていただき、ほっとしております。
先にいただいた感想も合わせてとてもありがたく、感謝しております。
私のお返事が未熟だったため、再度お返事をいただき申し訳ありませんでした。
今後も忌憚ないご意見をいただければうれしいです。ありがとうございました。