柴犬は月で笑う

作者 mika

[経済・金融]

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5件のファンレター

コロナショックで激変した世界。大恐慌以来のグレート・ロックダウンと呼ばれる中で、2021年5月に入ってなぜか空前のバブル状態です。過去の経済危機と現在はどう違うのか? 暗号通貨ドージコイン暴騰をめぐる狂騒、若者たちが投資ファンドに立ち向かったゲームストップ騒動などを考えながら、コロナショックの時代と向き合います。

※途中から課金になって「1分で100万円儲かる」「1万円を1億円にする」などと誘う怪しい情報商材ではありません。最後まで無料でお読みいただけます。ご安心ください。

表紙はAdobe StockからDenis Yevtekhovさまの作品を使用させていただきました。

ファンレター

本質

ファンレター失礼します。消費が抑えられ、だぶついたカネがどこへ向かうのか? ということを分かりやすく、読み応えある作品にされたなあ、と感心しました。有り難うございました。

返信(2)

村山さん、お読みいただきありがとうございます! 「分かりやすく、読み応えある作品」と言ってもらえて、うれしいです^^
5月に発表された4月のアメリカの雇用統計では、ワクチン接種が加速しているにもかかわらず、なぜか失業率が上昇していました。コロナ救済策として手厚い失業手当が支給されているため、就労を控える人々が増えているのではないかと言われています。本作で紹介した、証券取引アプリ「ロビンフッド」を利用した個人投機フィーバーの背景には、失業給付金による貯蓄過剰があるでしょう。リーマン・ショック時を超える数千万人の人々が失業したのに、金融市場はかつてないほどのバブルに踊っているなんて、本当に不思議ですよね。
また、「ロビンフッド」にはソーシャルゲームのガチャによく似た仕組みがあることも、若者たちに人気の理由の一つだと思います。ソシャゲのガチャのような3枚のカードを選択する画面が表示され、そのうち1つを選択するとランダムに株がもらえるんですよ。日本でもソシャゲガチャに高額の課金をしている人々は多くいます。ソシャゲで課金することは、心の満足感を得られるかもしれませんが、現実の利益は全く得られません。しかし、ロビンフッドであれば現実の株がもらえ、それによってさらに大きな利益が得られる(かもしれない)んですね。
mikaさん、ご丁寧な返信有り難うございます。

特にアメリカは伝統的に公的な援助を嫌がる風潮がありますから、給付金のお陰で就労せず投機に向かうとなれば、次の同じような場面では違う政策をとる可能性があるかもな、と思ったりします。仮想通貨については、勉強不足で意見を述べられませんが、マネロンであれ課税であれ、不正予防にもなれば温床にもなりうるので、どんな塩梅で進むのかは注目しています。

作品の面白さを味わうとともに、また勉強のために伺いますね。よろしくお願いいたします。