三昧鏡

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短編集
今朝の朝日が夕日に落ちて、稲刈りまえの田んぼにトンボの群れが湧いている。デジャブとジャメブの狭間に凪いでいくトンボたち、君たちもミトコンドリア・イブからの遺伝子の旅さなかだ。

僕らの心は内々にある。見たもの、いま見るもの、次に見るもの。聴いたもの、ちょうど聴くもの、追って聴くもの。混沌、混沌。懐かしい匂い、まぶな匂い、やがて来る匂い。味わったもの、リアルに味わうもの、いつかは味わうもの。すべて混沌、混沌。前世に触れたもの、今世に触れるもの、来世に触れるもの。すべて心の内。とどまって吐き出す術さえ持たぬキリギリスのように。

ファンレター

いいですね!

妻戸裕次様、私は、講演とか講習とかの講師をしております。小説彼岸花〜三昧鏡まで読ませていただいております。いつも最低3回は読んで印象に残ったことを講演等で私流に一部話させていただきたくことがあります。今回白い虹、いいですね。これから七色、いやそれ以上に染まっていくのでしょうか?
鳩の肉、炭火がポッ、ポッ、ポッ、これから鳩ポッポッとなったのでしょうか?
全体を通してではなくて、その場面、場面で一瞬考えさせられる小説のように感じました。次はどんな場面になるのか期待しております。龍馬伝一

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