もっと『闇の左手』~ゲセンへの秘密の扉~

[SF]

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15件のファンレター

私の戯曲『闇の左手』の、原作小説(アーシュラ・K・ル=グウィン著)を紹介するコーナーです。
詳しくは「はじめに」をお読みください。
(2023.12.13) ただいま整理中です。一時的にリンク切れなどご不便をかけますが、しばらくお待ちいただければ幸いです。

ファンレター

19-8~10まで拝読しました

 今回は出版された本は手元にありません。堆積する本の下に埋もれてしまったみたいで、いつもならゲゲゲの鬼太郎の髪の毛レーダーよろしくぴぴっと「ここにある」と解るのですが、最近堆積した本の山に寄ろうとすると、そちらを読んでしまいレーダーが働かないのです。で、今回は目の前に総天然色の二人が浮かぶような未村さんの訳だけで楽しませていただきました。

「沈黙を選ばせていただくのはいかがなものかとは思いますが、嘘よりはましかと」この19-8にある台詞とっても素敵ですね、格調高くて凜として。相手を尊重しながらもきちんと自らの意志を伝える、セレブな人だからこそすっと出る一言だなあとうっとりしました。
 19-9は冒頭からびっくり。最初読んだときは読み飛ばしていました。エストラヴェンをあまり女性的に考えてなかったからかも知れません。今回はドキドキしてしまいました、きっとゲンリーも目のやり場に困ったのでは(笑)19-9のエストラヴェンの姿は影もありますが、華やかだなあと思います。叙事詩のように冒険を語るエストラヴェン、まるでスポットライトが当たったかのような情景を頭に浮かべてしまいました。ああ、こんなシーンだったんだ。来たるべき運命を考えると、よけい鮮やかに見えます。
 19-10は冒頭から微笑ましいです。ぎゅうぎゅう、ってもうゲンリーの幸せ者!
 幸せな旅行なのにやるせない。(ああ、このやるせないって言葉まさにぴったり)
 最後の辺りは、だんだん照明が落ちていくような雰囲気を感じました。

 ああ、ラストが近いですね。
 あの場面をどう描かれるか、楽しみにしています。

返信(1)

ありがとうございます^^ 影があるけど華やか、たしかにそうですね! エストラヴェン、いまは胸はないはずだし、やつれてぼろぼろなんだけど、それでも短パンだけ!は萌え狙いですよね~。あとみんなでエストラヴェンの語りを聞くシーン、私も大好きです。「僕も夢中で聞き入った」ってあんたいっしょに冒険してきたんじゃんゲンリー!とツッコミながら訳してました(笑)。
今回は仰るとおり、スーパースターを目の前にした村人たちのドキドキ感を自分で持ちながら訳してみました。だけどそれより、ゲンリーの愛だだ漏れ感がけっきょく上回ってました(笑)。
エストラヴェンがなぜ私には(雄々しくも)女性の姿で感じられるかというと、私自身にとってはたぶん彼が、憧れのアーシュラ・ル=グウィンその人なんですね。だからゲンリーの憧れが自分のもののように感じるのかもです。だけど、そのゲンリーの声もル=グウィンさんのものなんだから面白いですよね。(*^^*)