イワン・イリイチの死因

[健康・医療]

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25件のファンレター

トルストイ『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ』(望月哲男訳 光文社古典新訳文庫)を使用しました。

死に至るまでの心の動きと、死にゆく人の周辺を描いた名作、『イワン・イリイチの死』。そちら方面ではなく、イワン・イリイチの身体的な病名を考察してみたいと思います。

最終診断は、別の物語にしてあります。

別の解釈は歓迎です。
また、難しいところや疑問点に関するご質問も、お待ちしております。

よろしくお願いいたします。




ファンレター

モルヒネ

ああもう、これはきつい話ですね!
自分が要介護状態になる……考えたくないけれど、人間いつかはそうなりますもんね。どうしたらその苦しみを緩和できるか、前向きに考えたいものです。また、小説を含めた芸術は、人を死の恐怖から救うためにあるような気がします。
私が義父を介護していた時、やはりモルヒネを使う可能性を言われました。実際には病院で看取ってもらう形になりましたので、私はやらずに済んだのですが……実家の祖母も、最後はモルヒネを使いましたので、何となく想像はできます。悪用されないように、管理が厳しいですよね。
「要介護1」は、7段階のうちの下から3つ目では? 義父は「要介護2」でしたが、トイレには概ね自力で行けていたので、私にも判定の基準がイマイチ分かりません(笑)。

返信(1)

あおぞらつばめさん、今回も「イワン・イリイチの死因」を読んでいただきまして有り難うございます。

まず、ご指摘有り難うございます。二段階ある「要支援」を一つにしていました。早速訂正しました。感謝です。

基準については、書いてある通りなのでしょうが、
日常動作は、状態が固定されていると言い難い面があり、
そこは主治医意見書の書き具合や審査会での議論も影響しますので。。

鎮痛薬・鎮静薬ですが、万人が納得し満足できる使用方法・管理方法を決めるのは難しいと思います。

実際はルールに従うことになるのですが、
例えば胸骨圧迫などの蘇生処置を、「もうこれ以上苦しまないように……」と言って中断する行為と、
痛みがなく、気分も高揚して恐怖心が弱まりますので、と麻薬の上限をどーんと超えてしまう行為は
どのくらい違うものかなあ、と考えてしまいます。
在宅で使う時の判断は、ますます難しいですね。


そろそろ佳境です。
引き続き診断の推理にお付き合いいただきながら
現代の医療についても考えていけたら良いな、と思います。
有り難うございました。