監禁された上に、殺人まで起きちゃった話。 さらば! 名探偵、苦難

[ミステリー]

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自称名探偵の高野内和也は、助手の峰ヶ丘小夜子と共に、田舎の喫茶店を訪れていた。
そこには個性的な客たちと店員がいて、ありふれた日常を繰り広げている。
しかし、一人の男が現れて状況が一変した。
男は拳銃を所持していて、店内にいた者は、みな喫茶店に監禁されてしまう。
緊迫した状況の中、ついに恐るべき事態が発生した……。

名探偵、苦難シリーズ 完結編!
自称探偵コンビが、最後にして最大の謎に挑戦します。

ファンレター

読み終わりました!

鈴木さん、こんにちは。「さらば! 名探偵、苦難」、最後まで楽しかったです。

前半で復習パートが一定量ありましたが、鈴木さんの作品を続けて読んでいる者が味わえる喜びがありますね。
でも、おそらく知らなくても読み進められるような工夫、説明が入っていると感じました。

そして三文字苗字と音の利用。「そう思わせるのが、犯人の狙い」を小夜子とやりあう場面。
その中で自ずと絞られていく展開は、いつもながら楽しめました。
そして、長編だけに伏線や仕込みが多い! 違和感を感じたところが回収されるのは読者として嬉しいです。

さらに今回は、作者や作品へのツッコミとその返答が随所にありましたね。
僕は使いたくても使えないんですよね。流れを変えるのが怖くて。参考にしたいです。
あ、最終章の4話に出てきた”香織”は人違いですよね?

バラのなぞかけは答えがないのですか? また別の作品?
もちろん、探しますよ!

有り難うございました。

返信(1)

村上様、『~さらば、名探偵、苦難』をお読みくださり、ありがとうございます。
本作は、ミステリー小説の決定版として、推理にこだわった作品となります。
喫茶店というシリーズ最小のクローズドサークルで、演劇などの舞台を意識してみました。
章ごとに視点が入れ替わるのも初の試みで、内容が複雑だったり、叙述トリックを入れ込むなど、プロット作成は大変でしたが、(自分としては)完結編にふさわしい、シリーズ最高の作品になったと自負しております。
後半、メタ要素をふんだんに盛り込んだのは、<ラストだからなんでもアリ>という、厨二病的なノリで書いたしだいです。
言わば若気の至りってやつです(若くないけど)。

『香織』という中は本作に登場していないにもかかわらず、なぜ書いたのか、全く覚えていません。
想像するに、見直していた時、別の作品と混同したのではないかと思います。
ご指摘ありがとうございました。

バラの件は、お察しのとおり、他の作品でも登場しています。見つけたらほくそ笑んでください。

長編にも関わらず、最後まで苦難シリーズに付き合っていただき、誠にありがとうございました。
作者としてこれほど嬉しいことはありません。

ちなみに『怪盗シャッフルの華麗なる冒険』は、苦難シリーズのスピンオフ作品となっております。
きっと満足して貰えると思うので、気が向いたら、こちらの方も覗いてみてください。