ファンレター
南さんへ
3・11当日のことを書くよりも前日の日常とその時々のちょっとした幸福を書くことにより、災害の被害の甚大さや人の胸に穿たれた穴の大きさを知ることが出来るんだな、と、痛感致しました。同じ感覚を福井晴敏の「終戦のローレライ」に於いて、原爆投下前日の8月6日以前の広島の日常が書かれていた時に覚えました。唯一の被爆国なのに核拡散防止条約に参加しない日本の歪な国情と、天災に拠って人の命を奪われる酸鼻。その悲しさを知るには、何の罪もない人達の日常の小さな幸せを心に刻むことが大切なんですね。貴重な作品をありがとうございました。応援しています。今後も期待しています。
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