バイブル・スタディ・コーヒー ~スラスラ読める! 聖書入門

作者 mika

[歴史]

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バイブル・スタディの仲間たちの会話をちょっとだけ覗いてみてください。
寝ころんでスラスラ読める! 「物語」がわかれば、聖書は楽しい。
聖書を最初から最後まで読み通すのは大変です。途中でいやになってしまうことも珍しくないでしょう。
なんとなく難しそうでも、聖書のことばの向こうには、豊かな歴史と文化が広がっています。
どなたでも、実際に聖書を読んでみようというかたのお役に立てればうれしいです。


アイコンはTopeconHeroesダーヤマ様の「ダ鳥獣戯画」より使用させていただきました。

ファンレター

アブラハム

アブラハムに至って、ようやく主人公が登場したという感じ! いっぱい祝福されてますもんね(笑)。
それにしてもテラの205年という人生の長さは、どう考えればいいのでしょう? 一人の人間ではなく、ある一族を表しているとか?
一つ一つのエピソードが壮大で、ビックリします。
アブラハムのエジプト行きは、危険な賭けを伴っていたのかもしれませんね。最初から殺される覚悟でこの国に入った、という風に読めます。食糧難という事情はあるにせよ、そんな所にわざわざ行く必要があったのでしょうか。お陰で可哀想な目にあったサライでしたが、助けられて良かったです。
アブラハムというと、レンブラントの絵画(息子を殺そうとしている場面の)を思い出します。この後に出てくるんでしょうか。楽しみにしていますね。

返信(1)

あおぞらさん、お読みいただきありがとうございます! ようやく主人公を登場させることができました^^ ここまでプロローグが長かったです。
おっしゃる通り、アブラムは「最初から殺される覚悟でこの国に入った」のかもしれないですね。アブラム率いる小集団は、パレスチナ南部の荒野や死海の北側と西側だけを移動しています。羊の群れを養うのに足りる牧草地を求めてさすらっていますね。これらの土地はすでにカナン人たちによって耕作された農地で、収穫のあとにだけ、遊牧民が家畜を連れて農地に入ることをゆるされていたのではないか、と言われています。土地へ入ることをゆるされなければ、遠くエジプトまで足をのばさなければならなかったのかも…。

テラの超長寿は驚きですよね! アダムは930歳まで、メトシェラも969歳まで生きたと書いてあります。当時の社会では長寿と多産が祝福の度合いを示していたので、神からの祝福を表す象徴的年齢ではないかと言われています。
『古事記』や『日本書紀』にも超長寿の人物は登場しますね。武内宿禰は五代の天皇に仕え、『水鏡』では280歳まで生きた(『公卿補任』では295歳)と記されています! これは実在した複数のモデルを一人のキャラクターに統合したのでしょうか? 子供の頃、『不思議人物日本史』という本を読んで、小野篁や源頼光&四天王、真田信繫(幸村)などの伝説的逸話が多い人物が紹介されている中で、武内宿禰が子供心にいちばん記憶に残りました。
アブラハムと言えば、有名な「レンブラントの絵画」がありますね。あの場面はアブラハム物語のクライマックスです。ご紹介できるのはまだ先になりそうです。次回は、アブラムが甥のロトと別れるお話です。引き続きよろしくお願いいたします!