チルーの拳 琉球美少女拳士の闘いと恋の物語

作者 冨井春義

[歴史]

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19世紀の琉球王国(現在の沖縄県)に実在した、類まれなる美少女でありながら最強・無敵の唐手(トーデ=現在の空手)の使い手であった、”与那嶺の武士”こと与那嶺チルーの物語。 裕福な商家に生まれたチルーは、美しい容姿の少女であったが幼少のころより手組(沖縄相撲の原型)を好み、力比べでは男子でも敵うもの無しの剛腕の持ち主。 そんなチルーの父親の悩みは、このお転婆娘を嫁に貰ってくれる男が居るだろうか・・ということ。 ある日、妹のカミーとふたりで川に涼みに出かけたときに乱暴者に危うく凌辱されそうになったことがきっかけで、トーデの使い手に弟子入りを志願する。美少女拳士・チルーの闘いと恋の物語。

※この作品は史実にヒントを得たフィクションです。時代考証、特に沖縄空手史に関する考証は作者の個人研究に基づくものであり、異説・諸説あると思われますが、物語の進行のため断定的に書き進めておりますのでご了承ねがいます。

ファンレター

興味深いです。

ファンレター失礼いたします。
空手の歴史小説ということで、非常に興味深く読ませていただきました。
三年の修行について知りたいですが、ここを書かないことで一層興味を惹かせる効果もあるように思いました。
主人公の活躍と歴史的な考察に今後も期待します。
有り難うございました。

返信(1)

ご感想ありがとうございます。
本文中にも書きましたが、沖縄空手史は何しろ文献が呆れるほど少なく、正史と呼べるほど信憑性のあるものがまるでありません。
そんな中で可能な限り手に入る文献に当たり、少しでもリアリティを出そうと努力しています。
もちろんエンターテイメントですので、荒唐無稽なアクションも欠かせませんが、作中のトーデの極意はほとんどが文献の裏付けのあるものです。
今後ともお楽しみいただければ幸いです。