大若者(B面)

[現代ドラマ・社会派]

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 若い中年「若草」と、年寄りのような若者「大川」が会って10年後。永遠の若者である若草は病気で死にかけていた。若草は世界共通言語「ピクモ」を開発し、商社を乗っ取り、世界中に広めていた。彼を死から救うためには臓器移植が必要で、選ばれたドナーは10歳の子供だった。手術の日、若草を取り巻く、商社「成美インターナショナル」の面々、若草の支援団体「大若者」、若草の部下となった大川が、それぞれの思いを持って騒動を起こす。大若者「A面」からのつづきです。2015年に書きました。読んでいただけたら幸いです。世界共通言語のアイデアが必要な方はおっしゃってください。全5話

ファンレター

おしゃべり

はじめまして。お邪魔します。

A面を読ませていただいてすごく面白かったですし上手でもあって、とにかく感心していました。
B面早く上げてくれないかな、と待っていたらとっくにあったみたいで。

横田さんは、書きたいことが多すぎて半ばプロットに近い状態でどべべっと書き進んでしまう方なのかもしれないなあ、なんて勝手なことを感じさせられましたB面。
おしゃべりすぎて、イキルの手紙のパートで一先ず中断してしまった失礼をちゃんとお伝えしたかったんですよね、A面良かっただけに。

白川と若草の衝突は、時代の価値観を切り分ける道理みたいなものにとても相性がいい気がして、物語の自由度、強度としてもとても優秀だと思いました。

けれど、何しろおしゃべり。とにかくおしゃべりで。

岡田斗司夫さんとかシークエンスはやともさんとかも言ってたのですが、昨今のエンターテイメントは何しろお客さんに優しすぎて説明ばかりで、見る側の感じる余地、想像する余地を奪ってばかりでとにかくお節介すぎる。
その結果、受け取る側のリテラシーが急速に低下して、わからないのは作り手のせい、もっと丁寧に説明しろ、不親切だ、というのが当たり前のバッシングに成り果てている由々しき事態、ということなんですよね。
個人的には首がもげるほど禿同というやつで。

イキルがイキルとして本当なら、手紙なんて自惚れた手段なんて信じないんじゃないのかなあむしろ。
というのは一読者としての感想に過ぎないのですが。
イキルの所詮クソガキらしく自惚れた物わかりの良さを、ちゃんとハッタリ臭く軽々と凌駕して打ち返すのが死ぬまで若草大若者ってことなんじゃないのかと、若草のことは全然好きじゃない若草ファンとしては最後まで読んでもいないくせにすっかり、世界がペラペラと風になびいてしまったような気にさせられてしまった、ってことなんです生意気なこといちいち言いに来んなですよね、すみません。
このサイト、おべんちゃらばかりでつまらなくて勝手に開き直っているただの個人なので気にしないで欲しいですし、他意もありません。

上手な人がいて嬉しかったってことですねつまり。


失礼なお邪魔の仕方ですみませんでした。

返信(1)

成美さん、読んでいただきありがとうございます。アンドご指摘ありがとうございます。おっしゃり通りセリフに頼ってしまい、B面の読み手が少ないのが事実です。数字は嘘つかないんですよね。あと語学にところの説明に終始して、物語になってないのも反省してます。描写が面倒でアイデアで読ませようとする点、理解してます。指摘された方がちゃんと読んでいただいてるのがわかるので嬉しいですね。ありがとうございました。