ある隠者の記録

作者 かめ

[現代ドラマ・社会派]

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幼い頃から、老人であったような「わたし」。
淡々と、さりげなく生きて来ただけの話。

ファンレター

完結

かめさん、こんばんは。
帰宅しようと思ったら最終話を見かけました。
「ざる」というのは、含蓄がありますね。かめさんは認知症に関しても考察が深いので、余計にそう感じます。
この主人公が一貫して、達しているような、そうなりきれていないような曖昧な姿勢であることに気付きつつも
それに抗うこともない状態を保ち続けているところに、共感というか憧れを抱きました。
有り難うございました!

返信(1)

おはようございます、どうもありがとうございます。
モンテーニュも古人の言葉を引用して、「私はあちこちヒビ割れていて、あちこちから漏れ出す」と言っていました、瀬戸内寂聴の「忘れなかったら、ぜんぶ覚えていたら大変で死んじゃうわよ、忘れるっていいことですよ」も思い出したり…
「何のために生きてるんだ? 自分を知るためだろう」とか、いろんな言葉を思い出します。まだ僕は認知症になっていないようです(笑)
でもほんとに村山さんには感謝です。実はこの小物語、僕の兄がモデルなのですが、ほんとに仰る通り、今は「達してる面はあるけれど、達せられぬ面もある」のではないかと想像しています。いきかたの姿勢は一貫していて、すごいなあという尊敬するような気持ちはいつも持っています。

いつか村山さん、家族のこととか書くと、傷つくんじゃないか、というニュアンスのこと、書かれていましたが、それは僕も気になるところで、でも愛情?尊敬、みたいな気持ちを込めて、真剣に書けば、大丈夫なんじゃないかとも思い…兄の心情、もらった少ない言葉から、想像を飛ばして書きました。
ほんとにありがとうございます。