本棚の宝物。

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ただひたすらに「自分の本棚に詰まってる好きなもの」を語る、完全な俺得エッセイ。まんが、本、CD、DVD……。本棚という宝箱に入っている品々から「これぞ」というものをセレクトし、しみじみと語りつくします。

ファンレター

ずっと、探していました。

こんにちは。突然この様な物を送ってしまいすみません。
私も、くるりんごさんが大好きでした。いえ、今でも大好きですが。メアリーと遊園地、梅花話譚、盲目リアリスト、そして、幸福な少年も。
全部全部、大好きです。世界観、練り上げられた構想。引退されて、犬丸芝居小屋として活動しても大好きでした。
くるりんごさんは優しい方でした。優しい方だったからこそ、いざこざになった時、心を痛めたのか。引退したのか。
くるりんごさんは最後にこう残していました。個人の範囲で楽しんで下さい。決して、転売などしないで下さい。そう言っていたのに、高値で転売する人のなんて多いことか。私はCDを持っていませんでした。まさか引退されるとは思っていなかったのもありますが。引退されてから、必死に探しました。そして、遂に三枚ほど見つけたのです。同人CDではありませんでしたが、レンタルCDだったものをTUTAYAが販売していました。一枚のCDにくるりんごさんの曲は一曲しか入っていませんでした。モルモットと傭兵、最後のワンダーランド、そして、幸福な少年。この三曲を擦り切れるまで聞きました。
貴方の文面を見て、驚きとともに、良いな、と思ってしまいました。CD三組など、今では値段に例えられないほどなのですから。ファンは喉から手が出る程欲しいのです。でも、その思いもすぐに消えました。貴方がどれだけこのCDを思っているのかすぐに分かったからです。久しぶりにくるりんごさんの素敵なファンの方がいらっしゃって嬉しくなりました。言うまでも無いのは承知ですが、これからも手元に置いて大切にして下さい。CDも、その想いも。
長々とすみません。久しぶりに沢山打ち手が疲れました。本当に、ありがとうございました。
では。

返信(1)

yononakaさま、熱い想いのこもったコメントをありがとうございます。
このエッセイを書いた後、改めてくるりんご氏の引退について検索しました。そして彼ら四人(犬丸芝居小屋のメンバー)の想いを知りました。『個人で楽しむ範囲外、ニコニコ動画やYouTubeなどに動画をアップしないでください。正直今は、自分たちの作った曲を観るのも聴くのも辛いのです』
このようなコメントを目にした時、胸がぎゅうっとなりました。ものを作られる方々が、自分たちの創造した世界を目にするのも辛いくらいに打ちのめされているのに、曲の「き」の字も作っていない転売者が、人の作ったものを法外な高値で売ってもうけようとしているのか……。
「私は売らない」と、この時心に誓いました。「飽きるまで売らない」と誓いました。そしてもちろん、一生かけてもこの世界観に飽きることなどないでしょう。「飽きる」時は、きっと「私の心が死んだ時」だと思います。
そうして今は、ご本人たちが心から楽しんで自分たちの作品、「自分たちの子ども」を聴けるようになる日が来ること、もう一度ネット上でもきらきらしい作品が観られるようになる日が来るのを、心から願うばかりです。
それでは。くるりんご氏と犬丸芝居小屋のメンバーを愛する方のコメントを読めて嬉しかったです。こちらこそありがとうございました。