奇譚草紙

[ファンタジー]

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50件のファンレター

奇譚――奇妙な味の短篇、あるいは変てこな短い物語を、ほろほろと書いてみようと思います。

※不定期連載です。

ファンレター

何という

何という上質なファンタジー! 一気読みするのはもったいないと思いながら、結局息つく暇もないほど一気読みしてしまいました(笑)。
どれも素晴らしい出来栄えですが、私は「河神」がツボでした。主人公の運命がどうなっちゃうんだろうと先を追わずにはいられないし、異国の言葉で書かれた単語の一つ一つに、見事に別世界へといざなわれます。倭寇の言葉がありましたが、明時代あたりのイメージなのでしょうか。この河神が出てくる長編も読みたいな~などと思ってしまいました。ほんと、素晴らしいです!
「右手」もコミカルで楽しかった(笑)! かわいい右手が表情豊かに動き回る映像が、ばっちり脳内で再生されました。

返信(1)

つばめさん、過分なお褒めのお言葉ありがとうございます‼そして、さすがつばめさん、鋭いです!「河神」は正に明時代をイメージして書いております。というのは、「嚴大人」にはモデルがあって、「嚴世蕃」という歴史上の人物なんです。
嚴世蕃は、明朝嘉靖年間の著名人物である嚴嵩の息子なのですが、いろいろと変態的な遊びに興じたと言われており、片目が義眼でビジュアル的にインパクトもあることから、中華世界の時代劇によく悪人として登場する人物なんです(『金瓶梅』の「西門慶」のモデルという説もあります)。親子揃って典型的な腐敗官僚で、最後は倭寇に通じた等の罪により処刑されるのですが、わたしの作品ではただ姓だけ借りて、あとの内容は私のオリジナルです(歴史上の嚴世蕃はかなりやばい人で、私ではとても書けません^^;)
「右手」は、見方によってはちょっと「キモい」のではないかと心配だったので、「コミカルで楽しかった」と言っていただいてすごく嬉しいです~(*^^*)