バイブル・スタディ・コーヒー ~スラスラ読める! 聖書入門

作者 mika

[歴史]

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バイブル・スタディの仲間たちの会話をちょっとだけ覗いてみてください。
寝ころんでスラスラ読める! 「物語」がわかれば、聖書は楽しい。
聖書を最初から最後まで読み通すのは大変です。途中でいやになってしまうことも珍しくないでしょう。
なんとなく難しそうでも、聖書のことばの向こうには、豊かな歴史と文化が広がっています。
どなたでも、実際に聖書を読んでみようというかたのお役に立てればうれしいです。


アイコンはTopeconHeroesダーヤマ様の「ダ鳥獣戯画」より使用させていただきました。

ファンレター

悩むサライ/ハガルの逃亡と出産まで

またまたド素人の感想です。(^_^;)
神様はたくさんの約束をしてくれるけど、それが叶う気配がしないな、とうっすら思って読んでいました。その間に人間は迷い、神との約束を疑い、つい「姑息な知恵」を使ってしまう。まるで試されているみたいだと。でも読み進めるうちに、神(聖書)の時間感覚を、私達の時間感覚に置き換えてはならない? 神の約束というものは、もっと悠久なもの……。

返信欄も読ませていただいて、「弥勒菩薩の約束」!
56億年後に救いのために弥勒菩薩が来臨する「約束」については、私も頭の片隅にあって。ちょうどその頃、太陽が寿命を迎える説があるから地球も一蓮托生になる。生命が死滅したあと、「約束」を果たすために来臨する弥勒菩薩……。SFだなぁと。

脱線しました。(笑)
神との約束を、未熟な自分の感覚に置き換えずに、惑うことなく信じることが大切なのでしょうか。いつも幼稚な感想ですみません!

返信(2)

佐久田さん、お読みいただきありがとうございます。
「神(聖書)の時間感覚を、私達の時間感覚に置き換えてはならない」というのは、わたしもその通りだと思います。神のご計画が人知では計り知れないからこそ、ひとは「試されている」と感じるのかも。
今回のお話のキーワードは「契約」を立てるということなんですが、神が人間に対して一方的な契約を立てているんです。この契約で人間には責任がないんです。神だけが400年先まで続く責任を負っているんです。そんな一方的な祝福、神の恵みを受けていても、アブラムやサライは不安になったり、迷ってしまいます。ただひとすじに神の言葉に従うだけが、どんなに難しいことか、アブラムの物語を読むと伝わってきますね。

弥勒菩薩のお話って、まさにSFですよね!
弥勒のほかには、転輪聖王のお話が宇宙的タイムスケールで面白いですよ。このお話では、人々が善で徳が高かった時代に、ひとの寿命は8万年でしたが、ひとの徳が低くなり、悪がはびこるようになると、寿命は10年に縮まります。しかし、未来には善の時代が再び訪れ、そのときに理想の王である転輪聖王が現れ、8万年間善と徳の政治を行います。転輪聖王の死後は再び暗黒の時代になります。
理想的な王による善徳の政治が8万年続くって、すごい発想ですよね!? ヨハネ黙示録の「千年王国」が短く感じるほどです^^ 転輪聖王の思想は、古代インドの賢君であるアショーカ王に良い影響を与え、法に基づく政治が行われたのだそうですよ。

次回は、現代でも議論が分かれる割礼のお話です。わからないところがあれば、どうぞ気兼ねせず、率直に質問してくださいね^^
mikaさん、ありがとうございます! 「契約」なんですね、なんというか少し理解が進みました。
返信で書いて下さったこと、何度も読み返しました。多分これからも折に触れ読み返すと思います。とても深くて腑に落ちる言葉でした。

「転輪聖王」のお話しもあまりにSFで、しばし呆然としました。千年王国が短く感じられる(笑)知らないことばかりで刺激的です。

わかりやすく丁寧な解説をありがとうございました!(^_^)b