羅紗情歌 ─遠き異国に分かつとも─

作者 時野みゆ

[歴史]

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 大儀なき戦が愛しあう者たちを引き裂く──乱世の純愛──

 海に面した小さな領地、草薙。戦国の世にあっても、領主夫妻である九条隼人と藤音は仲睦まじく穏やかに暮らしている。
 九条家に仕える巫女の桜花は幼なじみ伊織と祝言を挙げる決心をするが、後任探しが難航し、婚儀の準備がなかなか進まないのが悩みの種だ。

 平穏な日々を送っていた二組の愛しあう者たち。だが、その平和は隼人のいとこ、柊蘇芳の出現によって破れ去る。
 野望を抱く蘇芳は叔父である帝を説き、海を隔てた羅紗国への出兵を企てる。かの地を征服し、倭国の領土にしようというのだ。

 出兵の要請が九条家にもなされる。この戦は単なる侵略でしかない。隼人は苦悩するが、蘇芳の言葉は帝の命令。拒めば草薙が滅ぼされかねない。
 大切なものを守るために隼人は苦渋の決断をする……。

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「鬼哭く里の純恋歌―天女と龍の系譜―」の続編となりますが、こちらから先にお読みになられても大丈夫です。

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コメントありがとうございました

時野みゆ様。先日は拙作のコメ欄に、コメントありがとうございました。じつはこっそり…というわけでもないのですが、当方も以前からちょこちょこ拝読させて頂きにきておりました。まだまだ連載には追いつけておりませんが、歴史ものを抵抗なく読ませるやわらかくてやさしい文体とたしかな見識に、いつも舌を巻いております。これは余談になってしまいますが、当方はスマホで読むときは紙のときの習慣で縦読み設定にしているのですが、みゆさんの作品は縦読みだとより一層に味わい深くなると思います。隠居なんてとんでもない、紙の本でも出版される日を心待ちにしております。連日の掲載大変だとは思いますが、頑張ってくださいませ。

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