六観音橋 裏商店会外伝 ~武星堕つ刻~

作者 千国礼拓

[現代アクション]

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 後藤栄治。身長一八七センチ。体重一四二キロ。元・総合格闘家。
 裏社会の使い走りにまで落ちぶれた不器用な男が最後に闘ったのは、無敗の伝統空手を継承する青年と、謎の秘伝書を秘匿する裏商店会を名乗る集団だった。

 わけあって、本伝は未公開。事情はお察しくださいませ……。

ファンレター

拝読させていただきました!

 当方、格闘技にも興味があるので楽しく、そしてヒリヒリした感触を肌で感じながら読まさせていただきました。
 いいですねえ、文字通りの骨太小説。おまけに、絶妙な引きで物語が終わるという心憎さ。千国様の執筆事情が背景ににもあるようですが、続きが気になる作品というのは、それだけで面白い証拠だと思います。
 本来ならものの数秒で終わるであろう闘いを、じっくり腰を据えて描写する点もお気に入りです。加えて、『人中』といった人体の急所にも言及しており、格闘技経験者や格闘技ファンなら思わず唸る描写でした。『間合い』の描き方も、まるで自分がその場、いえ、後藤になったような感覚になり、相手が目の前にいるような錯覚すら覚えました。読んでいる最中、「うわっ、痛え」と思わず心の中で言ってしまったほどです。裏社会の空気感もいいですね。
 おわりに、千国様の目標がかないますよう、陰ながら応援しています。
 

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