スマッシュ!

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7件のファンレター

かめさん、mikaさんと共同のテーマで書きます。

「戦争について考える」

フィクションです。

*戦争について考えたのは、他に
『対話』(チャットノベル)
『置き換えて分かること』(チャットノベル)
『無味拾遺物語』中の「嘘つき」
『ズレズレ草』中の「テトリス」
『俺、決めました。』
です。そちらも読んでいただければ、幸いです。

ファンレター

アイロニー

スポ根を土台にした代理戦争という「風刺もの」って側面からも読めますけど、私は逆に戦争なんてこんなにつまらないものなんだ、というメッセージにも感じました。
決して、スポーツ競技をつまらないもの、と軽視する意味ではないです。
究極のところ、ジャンケンで勝敗を決めたらいいじゃん、ってレベルのくだらないいざこざの為に、国の威信や名誉、民族の歴史、宗教観、プライド……などを大義名分にすり替え、本音はエネルギーや食糧や土地などの利欲の為に人と人が殺し合うのが戦争。
そういった行為へのアイロニーとして、代表がスポーツで勝ち負けを決めるというのも、「なんだ、それで済むようなことなんじゃん!」って受け止めることが出来て、痛切な皮肉として面白いです。
物語としても、白熱した試合の緊迫感が、選手達の緊張感や集中力と共に伝わって、手に汗握る展開に息を飲みました。
そして、最後、しっかりとD社への皮肉も盛り込まれていて、そういった部分での(あったであろう)利権争いも戦争に通じるものが暗喩されているように感じ、ニヤッとしました。

返信(1)

櫟さん、「スマッシュ!」を読んでいただき有り難うございます。

「戦争なんてこんなつまらないもの」……渦中の方々には申し訳ないですが、大局としては正にそういう気持ちです。「じゃんけん」や「あっち向いてホイ」で勝負する話にしてやろうか、とも構想していたので、僕もニヤッとします。
これで暮らしが滅茶苦茶になり、命まで奪われる人がいる一方で、ここぞとばかりに儲ける人や、自分も含めた好き勝手言ってる傍観者もちょっとどうなの? って思ってしまうのですが、作品としては視点の取捨選択が必要です。試合中にここまで余計な事を思い出したり出来ねえよ、というツッコミは無しにして(汗)、なんとかまとめました。

引き続きよろしくお願いいたします。
有り難うございました!