リトル・ウィング

作者 加藤猿実

[現代アクション]

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タク(青木拓也)は、かつて2輪ロードレースの最高峰MotoGP初の日本人チャンピオンを目指すライダーだった。突発性の病のために選手生命を絶たれたタクは、失意のどん底から理学療法士の優香(ゆか)と共にリハビリを重ね、二人三脚で4輪に闘いの場を移す。
3年の時を経て、タクは優香とともに4輪の最高峰であるフォーミュラ・ワンへと上り詰める。初めて臨む伝統のモナコ・グランプリ。予選5番手は日本人最高位だったが、プレッシャーがタクを襲う。二人の守護天使であるジミ・ヘンドリックスの『リトル・ウィング』で重圧と緊張を抑え、タクはコースに佇むマシンを目指した。

物語のクライマックスは、新型コロナウイルスの影響で中止になった2020年のF1開幕戦から伝統のモナコGPを舞台に描いています。ロードレースやGT選手権、F3,F1など、登場人物、メーカー、チーム名等実在のそれを参考にしていますが、この物語はフィクションであり、実在の組織、人物とは一切関係ありません。

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ファンレター

つばめさんの言うとおり

まるっとお見通しですね。(笑)
前にお話ししたことがありますが、私は端から小説は書けないと思っていたため、小説の書き方を全く勉強していない無手勝流。(骨太小説〜を除いて)コンテストは応募しても落とされて当然だろうな……くらいしか考えていませんでした。(苦笑)
ただ、シナリオの書き方、記事の書き方、それに校正は少しだけ勉強したことがあります。
この小説も、シナリオを書くつもりでがっちり固めたストーリープロットに肉付けする形で書いています。
それが、『Ai needs You』くらいの短〜中編くらいならある程度手の内に収められるのですが、長くなってくるといろいろと綻びがでてきてしまうようです。
ただ、これだけ読者が増えてくると、素人なんで勘弁してくださいではすまなくなりそうですね。泥縄ですが、少しずつ勉強していきます。

たぶん、私の書き方はかなり変わってます。実は主人公だけじゃなく、主要な登場人物の年表を作って、そこからプロットを固めていくという書き方。
その意味ではまるで歴史小説みたいな感じかも知れません。もちろん、全て虚構ですが。(笑)

例えば、それなりに売れっ子のミュージシャンだった優香の父親が家賃の安い新小岩で新居を構えたのは、悪徳プロデューサーに資金を持ち逃げされたせいとか……、優美と哲夫は麻布十番のメンタルクリニックで出会ったとか、哲夫が身重の優美を連れてオランダに渡り、彼の地での優美の出産はどうだったかとか、哲夫のクリニックはどんな治療法をしているのか……など細かく設定してしまいます。をいをい、そこまでやるかって感じだと思いますが、スーパー妄想癖の私の心癖です。(笑)
そうやって、まったく小説に書かれないところまで考えてしまうことの問題点は、それをわかっているのが書いている自分だけだと言うこと。それをつばめさんの前回のご指摘で、はたと気づきました。

この小説の場合、ロッシやマルケスなどのロードレースのライダーはじめ、今年のF1チャンピオン候補と言われるオランダ人(期せずしてオランダなんですよ)でタクのチームメイトとなるマックス・フェルスタッペンとか、2018年の全日本F3で圧倒的な速さでチャンピオンになった坪井翔とか、実在の人物をかなり登場させているので、そこは大きく間違えると相手の名誉毀損にもなりかねないので気をつけないといけません。
これからはどんどんマニアックな世界に進んでいきますが、その中にも色々な人間ドラマを織り込んでいく予定ですので、またお気づきの点がありましたらどんどんご指摘ください。

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