六観音橋 裏商店会外伝 ~武星堕つ刻~

作者 千国礼拓

[現代アクション]

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 後藤栄治。身長一八七センチ。体重一四二キロ。元・総合格闘家。
 裏社会の使い走りにまで落ちぶれた不器用な男が最後に闘ったのは、無敗の伝統空手を継承する青年と、謎の秘伝書を秘匿する裏商店会を名乗る集団だった。

 わけあって、本伝は未公開。事情はお察しくださいませ……。

ファンレター

一行目で惹きずり込まれる圧巻の世界観とオリジナリティ

これほどまで巧みな話術……いや、”文術”というべきでしょうか。
骨太小説の定義を”読み応え”と考える自分にとって、本作は間違いなく骨太小説です。
それもただ太いだけではなくて、重くて硬くて、何より芯から味わい深い……。

冒頭からの擬音を織り交ぜた情景描写は見事の一言!
そこから続く、気持ちのいいテンポ感。
台詞で繋ぐのではなく、状況描写で魅せる妙。
そして、ニクいのが台詞も地の分も粗削り風の言葉遣い。

少年ジャンプ80年代黄金期の面白さを彷彿とさせます。
「キン肉マン」「北斗の拳」「シティーハンター」
これらの作品を夢中で読んだ人には本作はたまりません。
これぞ、ずっと読みたかった日本人好みのハードボイルド!

唯一、疑問点を挙げるなら表題の『外伝』の2文字。
『この作品には本伝が存在するの!?』と心躍りました。

でも、ずっと探していますがまだ見つかりません。
外伝の続きも勿論楽しみですが……
本伝をご存知の方がいたら、ぜひとも掲載先を教えてください!

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