泡夢の記

[歴史]

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お殿様と家臣がケンカしちゃったら?

そりゃもう、大変ですよ。国が滅びるような大問題。幕府にも内緒にしなくちゃ!
だけど今の徳島県では、本当にそういうことがあったのです。正義感の強過ぎるこのお殿様、果たして皆さまに共感してもらえるでしょうか?
主人公は、名前の残っていない側室の女性に。知られざる郷土史の一つです!

(主要参考文献)
笠谷和比古『主君「押込」の構造 近世大名と家臣団』講談社学術文庫
石躍胤央ほか『徳島県の歴史』山川出版社
徳島県史編さん委員会『徳島県史 第一巻』徳島県
同         『徳島県史 資料集』
三宅正浩「藩政改革の政治構造」『史林』史学研究会 2007

※書影は、Canvaで作成させて頂きました(作者の写真ではありません)。

ファンレター

五 御前評定

あおぞらつばめさん、こんばんは。
五まで拝読しました。

地方支店に支店長として栄転したはずが、誰も味方になってくれない。
ハニートラップで「敵」から送られた美人秘書が唯一の、しかし強力な相棒に。

そういう物語に読めてしまい、泣きそうです。

本部の部長として戻るためには、荒波を立てずに数年大人しく過ごすか、
あるいは徹底的に改革してトップにアピールするか。

すみません。涙が……。

有り難うございました。

返信(1)

涙が出るほど感情移入して下さったんですか⁉ 村山さんにそうおっしゃって頂けると、恐縮……いや、すごくうれしいです。ありがとうございます!
「支店長」の例え、いいですね^^。そうなんですよ、時代小説って結構サラリーマンの悲哀に置き換えられて読まれることが多いです。ただ地方藩主の立場って少し独特で、ご存知かもしれませんが老中や若年寄といった幕閣中枢(=本部の役員)になれるのは譜代大名、しかも比較的小身の人とほぼ決まっているので、徳島藩のような大藩のトップはもはや「上がり」に近いんですよ。だから普通は「大過なく任期を終える」ことに注力しますよね。重喜の場合は無理に改革しようとしましたが、これは本人の負けず嫌いな性格によるものかなという気がします。村山さんがどうお感じになったか、またお聞かせいただけるとうれしいです。