転校したとです。

[学園・青春]

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時は昭和後期。小学三年生男子の黒木龍太は、宮崎から東京の学校へ転校しました。東京の友達には宮崎弁が珍しく、からかわれてしまいます。が、龍太にはそれが納得できません。龍太が悩みながらも東京で成長していく過程を描いた物語です。
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主な登場人物
黒木龍太…主人公
御手洗泰史…三年から同じクラス。野球チーム所属の問題児。 
杉田吾郎…野球チームを辞め、龍太と同じ進学塾に通う。
松本孝弘…野球チーム所属の同級生。野球が得意。
酒井 昭…野球チーム所属の同級生。当初は泰史の子分的存在だったが、、、
石黒洋一郎…泰史の子分的存在だった同級生。
佐々木晃司…龍太が転校後に初めてできた友達。五年のクラスは異なる。

山田陽子…五年で龍太と同じクラスになった。龍太が意識している女子。
鈴原真由美…クラスの中心的存在である女子。
井崎悠子…鈴原の取り巻き。実は山田陽子とも仲が良い。
中屋舗梓…鈴原の取り巻き
篠山由紀子…龍太とは別の進学塾に通う優等生
河田あゆみ…真面目だが成績はいまいちなクラスメイト
松野倫子…龍太、吾郎と同じ塾に通う女子。学校のクラスは違う。
山崎花子…三年時、龍太と同じクラスだった女子。足にハンデをかかえている。

里田…一つ上の学年。野球チームにいたが、シニアチームには誘われない。

(随時追加・更新します)
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作者の一言「あの頃の 苦い記憶を アレンジし」
*時々手直ししています。
*5日、15日、25日の更新を目標にしています。
★しばらくの間、1回1話の更新にします。よろしくお願いいたします。(2022.6.14)

ファンレター

物語の中に入り込んでしまいました。

おはようございます。
第二章 11話まで読ませていただきました。
だんだんと、自分の息子がこの物語の中にいるような錯覚に陥り、緊張しながら読みました。
龍太でもあり、孝弘、泰史、吾郎でもあり得る…実際に息子は仲間外れに誘われ、最初はなんとなく加わってしまい、その後順番が自分に回ってきてされる側になり、しばらくするとその首謀者に、別の子を無視しようと誘われ、断ったことでさらにいつまでも外される結果になり、辛い思いをしたことがありました。
また、スポーツもしているので、その中の複雑な思い、どれもリアルで、子ども側の気持ちがひしひしと伝わってきました。
自分も多少はくぐってきたはずのそんな出来事や思いを、大人になって、リアルには感じられなくなっている…。そんな自分の繊細ではなくなった心が悔しいです。
息子のことがあった時も、一緒に悩みましたが、本質的なところはちっともわかっていなかったんだろうなと思います。
子どもの気持ち、男の子の気持ち、その人間関係がリアルで、親の目線、ちっとも頼りにならない教師の目線、もう一度子どもに戻って同じ教室にいるような目線、3つの目線が入れ替わり立ち替わり、気がつけば物語の中に入り込んでいました。
この後、12話からのお話も楽しみに読ませていただきます。
息子にも読ませたいな…。

返信(1)

しおむすびさん、ファンレターをいただき有り難うございます。
息子さんがこの物語の中に……、話の作り手としては、ものすごい誉め言葉です! 重ねてお礼申し上げます。

息子から「いじめ・からかいで学校が嫌だ」という話を聞いて、自分の経験と記憶とを彼に伝えようとしたことがきっかけで、この話を書き始めました。読ませてはいませんが、話を整理するのに役立ったと思っています。

どうしても、特に小学校は、今でも女性教師と母親が中心になりがち。なので男子同士の駆け引きや感情は理解しにくいだろうなあ、と僭越ながら思いますし、多分当時も分かってもらえないよな、と思っていた気がします。あの頃は今ほど親が出てきませんでしたが。そこで、なるべく子どもの気持ちで、こういうのを残しておくことで何か参考になればなあ、という壮大な(笑!)思いもあります。親目線は極力抑えて……。

引き続き読んでいただければ嬉しいです。有り難うございました。