ブックエンド

作者 桐乃桐子

[日記・個人ブログ]

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10件のファンレター

読書日記チャットノベル版です。
小説・エッセイ・漫画、すべて一緒くたにしてお送りします。
気まぐれ更新になるかと思います。のんびりお付き合いいただけると幸いです。

ファンレター

第5話『家守綺譚』

「掛け軸の中の風景は雨、その向こうからボートが一艘近づいてくる」イメージが凄いです、ちょっとゾクゾクきますね。そして「私の精神を養わない」……めちゃくちゃ刺さります。この言葉は、常日頃から自分に問いかけたいです。
こちら、桐乃さんのバイブル的な作品のひとつなのでしょうか。もしかしてユーザーIDのサルスベリはここから……?
主人公が「物書き」「文士」とのことで、ふと、桐乃さんの作品「花のもとにて」を思い出しました。(あの作品、上質な大人の恋愛(BL)で、内容が濃く、匂いたつ文章が快感なのです)
こちらの作品、ひとつのエピソードが短く読みやすそうなので(私、もう長いの書けないし、読めないという老いぼれ具合……汗)、手に取ってみたいと思います。
教えてくださってありがとうございました(*^^*)
(体調不良とのこと、返信マジで不要です、お大事になさってください)

返信(1)

佐久田さん、お仕事でご多忙のさなか、お読みくださりありがとうございます!
そうなんですよ、この掛け軸の景色、普段は雨は降っていないのですが、ちょうどこのとき、綿貫が暮らすこの現実世界では外は嵐で、それと連動するように掛け軸のなかも雨が降り出して、雨に紛れてボートが一艘……という流れなのです。高堂が行方不明になった場所が湖だったというのもあると思いますが、水辺というのは異界への入口、とくにこの物語では「湖」がキーワードになっています。

あ、まさしくそうなんです。サルスベリの花そのものが好きというのもありますが、この『家守綺譚』の冒頭の鮮烈なサルスベリの印象が強くて、そこからIDに拝借しました。パスワード類、考えるの苦手なんですよ~(^^;)
久世光彦さんの『蕭々館日録』とこの『家守綺譚』は、わたしのなかで鉄板です。かなり影響を受けていると思います。
「私の精神を養わない」のひとことは痺れますよね! 誘惑を退けるときにとっさにこの言葉が出てくるのはすごいとしかいいようがなくて。生きていると、どうしても楽なほうに流れてしまいがちですが、この言葉はそれを善しとしない芯を感じられて、思いっきり頬を張られたような気持ちになります。

わあ、ぜひぜひ! ひとつひとつのエピソードが短いですし、一冊の本としてもわりと薄めになっているので読みやすいと思います(*´ω`*)
いや、わかります。長編小説は書くのも読むのもかなりの気力体力を必要としますから、余力がないとちょっと厳しいですよね。わたしも最近は短編小説が好みです。
『花のもとにて』についても触れてくださって感激です~! 自分で書いておきながらお恥ずかしいのですが、この季節になると「そういえばあんな話を書いたな」とふと思い出して読み返したりしているので、そういっていただけてすごくうれしいです(〃ω〃)
いつもいろいろとお心遣いをいただいてありがとうございます(ペコリ)
今日このあとから仕事に復帰する予定なので、またぼちぼち創作活動もがんばっていこうと思います。
佐久田さんの『ホラワク』毎週末の楽しみに拝読しております!(*´∇`*)