五月に売れ

作者 mika

[経済・金融]

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8件のファンレター

最近の暗号通貨をめぐる人間ドラマ、時事的な話題をご紹介する金融コラムです。
『柴犬は月で笑う』の続編となりますが、前作を未読でもそのままお読みいただけます。
※投資を推奨するものではありません。
※投資を推奨するものではありません。


表紙はAdobe StockからVectorMineさまの作品を使用させていただきました。

ファンレター

第2話

mikaさん、おはようございます。
「柴犬は月で笑う」からの「戦争のクラウドファンディング」読ませて頂きました。
経済というと、てんで縁のない世界というか、株価とか円高安とか「別世界でおこなわれている」ような感じがするのですが、やっぱり実生活に密接に関係しているのでしょうね。
お金で幸せは買えない、とか昔から言われているけれど、それはまったくその通りで、でもそれだけでは、というのもあります。結局、バランスなんだろうなと思います。
しかし暗号通貨なるものがあるとは、未知の世界でした、笑。
モノとかお金って、それ自体全然ワルいものじゃないのに、それを悪く使うことが悪いんだよなと思ったりします。
いつも、知らない世界(現実世界なんですけど)を教示されています、どうもありがとうございます!

返信(2)

かめさん、こんにちは。
「柴犬は月で笑う」から「戦争のクラウドファンディング」までつづけてお読みいただき、どうもありがとうございます!

cryptocurrency(クリプトカレンシー)またはcrypto-currency(クリプト・カレンシー)を和訳したものが「暗号通貨」です。
英語では、単にcrypto(クリプト)と言うだけで「暗号通貨」の意味で使われています。
クリプトは、政府や中央銀行に依存しないデジタル通貨で、暗号化技術を用いて設計されているため、クリプト(暗号)と呼ばれています。

最近、NHKニュースなどでは「暗号通貨」に代わって「暗号資産」という名称で統一されるようになりました。
「暗号資産」というのは、Crypto-Assets(クリプト・アセット)を和訳したものですね。

かめさんにとっては「未知の世界」とのことですが、クリプトは実は日本ともすごく縁が深いんですよ。
と言うのも、現在の暗号通貨システムの基礎となる技術を設計し、世界初の暗号通貨であるビットコインを開発したのが、Satoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)さんなのです。
サトシ・ナカモトさんは、日本在住の37歳の男性という「表向きの設定」(2012年当時)があるのですが、英語をネイティブレベル(それもイギリス英語)で使っているため、日本人である可能性は低いと推測されています。
サトシさんは本当に日本人なのか、あるいは英連邦出身の日系人なのか?
「サトシ・ナカモト」が個人名ではなくチーム名であるという説もあって、これもけっこう有力とされています。
ビットコインのコードがあまりに見事に設計されているため、もし個人ならばとんでもない天才で、チームの仕事と考える方が自然なのだそうです。

かめさんのおっしゃる通り、クリプトの技術それ自体には善も悪もないんですよね。
第3話で取り上げた、世界第2位の暗号通貨イーサリアムの開発者であるヴィタリック・ブテリンさんは、イーサの技術を「自由と公平」のために役立ててほしいとインタビューで語っていました。
わたしもそうなってほしいと願っています。

先月、暗号通貨業界を揺るがす大事件がありましたので、近々、新しいお話を追加できればと思っています。
またおつきあいいただければうれしいです^^
お恥ずかしい限りです、経済、という言葉から、頭に浮かぶものが、今日の支出とか牛乳が値上がりしたなぁとか、お金のこと、家計簿のことしか連想できませんでした。
経済というものが、ほんとにわかっていないんだと思います。経団連、とか、エコノミストとか、なんかよくわからない感じで、経済というと「あっちの世界なんだな」でした。

戦時中、郵便局に預けていた個人のお金が戦争に使われたらしいし、犯罪もお金絡みが多く、お金なんてなくなればいいのになぁ、と思ったりして、いかんな、と思いました。
あ、返信不要です、どうもありがとうございました!