帝国通詞

作者 田辺すみ

[歴史]

37

12,387

2件のファンレター

十八世紀、オスマン帝国下級官吏のラース(ラースタチカ)は、ある事件をきっかけに通訳官(ドラゴマン)のグリシナに出会う。『帝国の使者:未明の火』より、三十余年後の物語。

ファンレター

変わらぬ歴史を思いながら

田辺さん、こんばんは。『帝国通詞』最新二十七話まで拝読しました。

面白いです。

通訳官、財務官という、言わば「現場」「陰」の人物に光を当て、
当時のあの辺りを舞台に現代にも通じる物語を創る。
すごいです。続きを待ちたいです。

オスマンの民族や身分を問わない人材登用(十七話)や、難民保護の一面(二十四話)など、
グザグサと心に響いてくる内容に感謝です。
もちろん二人の今後や、謎のアイテム・メッセージも気になりますね。


どうしても背景や人物名、関係性が分かりにくくなる設定ではあるのですが、
その分慎重に、咀嚼しながら読めるのでいいのかな、とも思いました。

この先は『帝国の使者/未明の火』に遡らせていただきます。
有り難うございました。

返信(1)

読んで戴き有り難うございます。実はこの話は他サイトのコンテスト用に書いたものでして、そちらでは完結しています。字数制限のため、ブクレシュティに着いてから速足になってしまい、こちらで書き直している最中です。18世紀(近代)は、現代の問題の幾つかが自覚されてきた時期だとも思います。登場人物紹介を付けてみようかな……読み易く書くよう心がけます。ニッチな主題に関心を持って戴けて嬉しいです!