片想いの賞味期限

作者 西乃狐

[恋愛・ラブコメ]

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 中一の春、同じクラスの彼を好きになった。以来、同じ高校に進学した後も、ずっと視界の片隅で彼を探し続けた六年間だった。
 もし、今日、彼に会ってしまったら……

ファンレター

私の中では貴女の作品の何れかです。

2000字恋愛の授賞。この「片想いの賞味期限」か、「優しくて、弱くて狡い」か、「時間を戻したい」か、の何れかで決まりです。飽くまでも私の中での個人的な意見で恐縮なのですが、一番好きなのは「優しくて、弱くて狡い」で、この「片想いの賞味期限」が最も有力だと思います。ちなみに私には実際の選考の権限は一切ありませんので、あしからず。私は普段日本近代史の主に太平洋戦争を扱ったものを書いていますので、恋愛小説とはほぼ無縁で自ら進んで読むこともほぼありません。そんな私に恋愛小説を3作品も読ませた貴女の作品タイトルは、それこそ「優しくて、弱くて狡い」。以前にも貴女の作品を見掛けたことがあって、そのときも凄くタイトルが気になったんですが、そのときは「おっさんが恋愛小説なんか読むなんて、恥ずかしくないのかよ」とか、「もし読んで嵌ったらどうする。おっさんのくせに」とか、思って読みませんでした。本当は貴女の作品を読んでファンになったことも、恥ずかしくて秘密にしておきたいくらいなのです。しかしそんなおっさんが、ひょんなことからラブコメに手を染めることになって、このノベルデイズに掲載したら思いも寄らずいい線まで行ったのです。そのときに貴女の「ハンカチを貸す理由」と競ったことがあって、凄くタイトルが気になって読むか読まないか散々逡巡した挙げ句、結果前述のような理由で読みませんでした。今はは恥ずかしいという気持ちよりも、読まないと損と言う気持ちが勝っています。ですから今から「ハンカチを貸す理由」を読もうと思います。おっさんの私に取って、今迄恋愛小説を読むことは或る意味禁断の行為でした。その禁断の扉を解き放つべく火を着けてくれたこと、貴女に感謝致します。また2000字恋愛の授賞を心よりお祈り致します。

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