青銀の風

[ファンタジー]

725

133,217

122件のファンレター

「波間の真珠」と呼ばれるオアシスに作られた美の砦、美術工芸研鑽学院。そこは周りを砂漠によって囲まれ、他国の干渉を受けることなく自由な芸術が花開いていた。しかし砂漠を取り囲む3つの国の均衡は崩れ、美の砦にも暗雲がたちこめる。
 絵師を目指し砂漠を越えて美術工芸院にやってきた明朗快活な青年、麗射はこのオアシスで個性的な人々と出会いながらも、次第に砂漠を囲む国々の動乱に巻き込まれていく。
 
 魔法のないファンタジーです。2020年5月までセルバンテスで連載をしていました。これからこちらにお世話になります。よろしくお願いします。

ファンレター

もう、逃れられない……

「煉州編」拝読いたしました。
いやあ、楽しかったです。
存分に、未知なる世界と冒険を堪能させていただきました。
今回は、反乱軍(革命軍)には氷炎がいるし、走耳もどこかにいるだろうから、とあまり麗射のことは心配していなかったのですが、それでもハラハラドキドキの展開。
一番、ハラハラしたのは清那の美少年ゆえの危機一髪!
いやー、早く誰か助けてーと心中叫びながら読んでました。
そして一番ビックリしたのが「天女と天龍」の話。
え?ここで登場?何で?
後半読んで納得しましたが、驚きの展開でした。
それにしてもこの冒険譚、登場人物たちが生き生きと交錯しながら魅力的な世界を創り上げていますね。
特に漢(おとこ)たちが熱い!
牙蘭の寡黙な武芸の達人といったところがカッコイイ!
穿(尖?)羽たちが麗射を逃がすところ、これぞ粋な計らい!
走耳が牙蘭のために自ら卑怯者の汚名を被りつつ目的を達成する場面、ぐっとくる!
そんな登場人物一人ひとりがしっかりと物語を盛り上げてくれて、益々目が離せなくなってしまいます。
何とか逃れた麗射たちとは違って、私はもう、この作品世界から逃れられなくなってしまいました。
また「攻防編」楽しませていただきます。
読む前からワクワクしてます。たまりません。
楽しい時間をありがとうございました。

返信(1)

 お読みいただきありがとうございました。煉州編は、ちょっともたついた感、というかご都合主義的な場面があり、読んでくださる方々をうんざりさせるのではないかと危惧しておりました。(この煉州編のいろいろな場面が次の攻防編につながってくるので、どうかお許しください)
 この話、女性がほとんど出てきません。女性を描くのが苦手で、男ばかりの群像劇になってしまいました。こんな人が好き~~という煩悩が凝り固まった登場人物ばかりなので、熱いと言っていただき本当に嬉しいです。頭の中で造った自分的「推し」が他の方に読んでいただくとなんか命を吹き込まれるようで。ありがとうございます。
 煉州編の最後は2021年末に書いた部分なのですが、年の最後ということで、主役級を並べたのですが、なんと最後1番美味しいところを持って行ったのが牙蘭でした。牙蘭は名前だけの従者キャラだったのですが、私の中で滅多に書かない寡黙筋肉男で、ものめずらしくてちょこちょこ出しているうちにいつの間にか、昇格してしまいました。(笑)今後も出てきますのでよろしくお願いいたします。あ、穿羽の字が間違えていたかも知れません。統一しておきます。ご指摘感謝です。
 攻防編は、最初もったりした経過ですが、とちゅうからワープかっ、というくらい時間が加速します。また、お時間のあるときにお気が向かれたらお読みいただけば幸いです。
 ご感想大変ありがとうございました