秘密の草原は、星の夢を見る
十四才の少年イオンは、幼馴染のルネから教室で声をかけられる。
流れ星の落ちる草原のことを書いた古い旅行記を手に入れたので、一緒にその草原を探しに行こうと誘われるイオン。当初はそんなものあるわけがないと断るが、親友のロランが乗り気になったためルネとロランの二人に押し切られ、本当にそんな草原があるか賭けようと提案する。
草原の場所を突き止めるため図書館で資料を探す三人。
雲をつかむような話に途中で諦めそうになりながらも、考古学者であるルネの父の協力を得て、ついに草原があると思われる場所を見つけ出す。
馬車や鉄道を乗り継いで、ようやく辿り着いた草原で三人が見たものとは__。
19世紀フランスの田舎町によく似た架空世界を舞台とする冒険譚です。