あの頃の恐怖

[社会・思想]

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男子校出身の冴えないガリ勉が恐れていたこと。


拙作「ズレズレ草」に収録した「あの頃の疑問」関連作です。そちらもご覧いただくと嬉しいです。

ファンレター

率直な気持ち

率直な気持ちを、飾らずに描く。それって簡単そうに見えて、結構難しいと思うんです。村山さんがさらりとやってのけていらっしゃるところに、驚嘆しながら読みました。
私は村山さんとほぼ同世代だと思うんですが、バブルの残滓を感じたことなんて一度も……(苦笑)。たぶん置かれた環境で違う部分もあるんでしょうね。でもこの、氷河期世代ならではの悲しみや切なさ。それから新卒で入社したのが金融系だったことも同じなので、すごく共感できる部分が多かったです。そして村山さんが「男子」の不満(本当はここに書ききれないぐらいあったでしょう)よりも、「女子」の苦しさにちゃんと目を向けているという点に、何だか救われる思いがしました。そう、女子だって苦しかった(笑)!
もう一つ、セットになっている作品があるんでしょうか? 次はそちらを読ませて頂きます。

返信(1)

あおぞらつばめさん、「あの頃の恐怖」を読んでいただき有り難うございます。
驚嘆していただくなんて、嬉しいとともに、恐縮してしまいます!

就職氷河期と言われたあの頃、ちょっと上の先輩とここまで境遇が違うのか、と思い拗ねていましたが
それこそ女子の置かれていた立場を近くで見ていたら、そんな弱音が嫌味になるので黙って企業訪問です。

ただ、一般職でも受けられるってことは、機会は女子の方が多くあるってことだよな?
という点は羨ましいなあ、と思っていました。選択肢の多さは、今でもそうじゃないかなあ、と。

そして、あおぞらつばめさんも新卒金融就職ですか!
歴史学から金融っていうのは、これも人生の幅としていい流れだと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。


尚、同じ表紙絵のものと、本を重ねた表紙絵の二作が若いころのエピソードになっていて、
これらは【エッセイ賞】に合わせて書いたものです。お読みいただければ幸いです。