眠りながら考えた ~演劇とか旅とか音楽とか~

[日記・個人ブログ]

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2件のファンレター

演劇や小説について、とくに自分の創りたい作品や理想の舞台について、考えたことを書いていきます。
1~10は少し前から書きためていたエッセイの蔵出しです。11から最近の作になっています。

ファンレター

その1&その5

その5の「ワーニャ伯父さん」を演じる場面、とても感動しました。ああ、舞台で見てみたい!思いました。オルガンの風の喩えが躍動的で美しいです。コンソールとふいごの位置が近い楽器だと、ストップを引いた時に無音の状態でも風を送る音って感じますよね。鍵盤に指をおくと、ふわっと息を吹き込むように音が鳴り始める感じ。それを文章から感じました!
その1の都市に祝祭はいらない、という意見に対して、「「救い」や「癒し」や「祝祭」」が必要だと述べておられ、とても納得しました。活動報告に書かれている、芸術をやっている人間が傲慢ではいけないという言葉にも、共感しました。芸術が何かなんて、見る人の気持ち次第ですよね。わたしの友人は宝塚の熱烈なファンで、私も一緒に観劇したことあります。トルストイの「復活」が原作の舞台で、素晴らしかったです。歌って踊ってお客さんを夢中にさせる、まさに芸術ですよ。同じように舞台と言えば、今はテニミュとか刀剣ミュとかを思い浮かべる人の方が多いと思います。これだってファンにとっては芸術です。
私は読書会に参加しているのですが、社会批判や政治的なテーマが盛り込まれていない小説(ジェーン・オースティンやアリス・マンローなど)を取り上げると、その書かれていないことを批判して、恋愛と結婚しかテーマがないのがくだらない、といった感想を必ず述べる方(元教授)がいましたよ。くだらないから途中で読むのを止めたとかで、最後まで読んでないなら、参加しなきゃいいのにと思いました。オースティンは言わずもがなだし、マンローはノーベル文学賞とったのに…。でも、自分の価値基準だけが絶対正義という方、たくさんいるなぁと思います。なろう系のラノベだって、異世界転生やざまあ系、最近は「もう遅い」系が流行していて、くだらないって言われてるけど、そうバカにする人はラノベに「癒やし」を求めてる読者のことを忘れてますよね。ざまあやもう遅い系ばかり人気を集めるような、集団の中で追いつめられ不満を抱えている人が多い社会は、歪んでるなとは思いますが…。
いろいろ考えさせられるエッセイを読ませていただき、ありがとうございました! その2~4も読みましたよ^^ あと、ふだんとは「若干違う人格」と紹介文に書いてあったとおり、クールでさばさばした感じですね。いつもの(笑)を使っていないからなのでしょうか。引き続き楽しみにしています。

返信(2)

追記です。「処女作」という言葉は気持ち悪いと私も前から思っていました。言語化してくださってありがとうございます!
ありがとうございます!(*^^*)私も刀剣ミュじゃないですけど一昨年『どろろ』が舞台化されたときは本気でチケット取ろうと思いました(取れなかった( ノД`))。ラノベも、ちょっと(かなり?)前だけど『キノの旅』がめちゃくちゃ好きで、一時期まで全巻フォローしてました。逆に芥川賞受賞作とかでも自己陶酔ぽいのは凄く苦手です。ジャンルじゃないですよね。本当に、内容や文体や、読む人見る人に対する「思い」の有無じゃないでしょうか。
その元教授みたいな人、いますよねー。(男性に限らず女性でも。)そういう人って、本当は自信がないから、虚勢をはっているんじゃないかなと思います。私が書いたセレブ演劇人たちの傲慢発言も、けっきょく権威や名声にたいするコンプレックスの裏返しのような気がします。そこがダサくてなさけないです。私の大好きなお笑いの「ナイツ」の塙(はなわ)さんなんて、コロナで仕事が激減したことについて「しょうがないですよね、好きでこの仕事を選んだんだから」と淡々と仰っていて、きゃー素敵!!と思いました。もう、平田オ●ザや野田●樹、はなわさんの爪の垢でも煎じて飲め!と思いましたよ(笑)。
次回はオルガンの話です。ちょっと長めですけどお読みいただけたら嬉しいです。(^^)/