人工惑星ノア

人類のエゴ


*第9回星新一賞落選作の改編です。

ファンレター

クールなSF!

こちらの作品は、まとまった時間がとれたときに通しで拝読しようと楽しみにしていた作品です。久々に読むガチSF、期待通りの面白さでした!
優生学を突き詰めると「凡人」に行き着くのでしょうか、初っ端から刺激的。
野丸氏視点の三人称の後、野丸氏の子孫(遺伝子を引き継ぐ者)の描写に移行した際、軽やかに視点が上空へと飛び立つような感覚がとても新鮮で、小説はもっと自由に作っていいんだなと刺激を受けました。時間がかなり流れていても無常観はあまり感じず、クールさが気持ちいいです。
冷徹な観察眼の中に、アメリカと中国の振る舞いや「見世物」など、アイロニーもたくさん散りばめられていて、私はまさしく「星新一的」と感じましたよ!

返信(1)

佐久田さん、「人工惑星ノア」を読んでいただき有り難うございます。
しかも、通しで読もうと取っておいていただき、更に「期待通りの面白さ」!
嬉しいです。
「星新一的」というのは、僕にとっては歓喜すべきお言葉で、感激なのですが、
きっと「賞」としてはそういう、特にファンが持っている様な枠を飛び越えないといけないんだろうなあ、
と今更ながらに思います。もちろんそれ以前の、表現や構成もまだまだ……。

しかーし、ですね。
今回いただいたレターを励みに、第10回を目指したいと思います!

有り難うございました。