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悪夢は終わったのか?
タイムリーに「ジェヴォーダンの獣」を題材に使った作品に触れたばかりだったので、この作品が目に留まったのを何かの因果のようにも感じます。
伝説にも矛盾なく、設定にも無理はなく、納得のいく1つの作品として綺麗に仕上がっていると思いました。実際にジャン・シャストルの自作自演説もあるようですが、この作品のとおりとすると自作自演したのは「娘」という結果になるので(意図したかどうかはともあれ)、身内のいわば不始末を、ただ身内でケリをつけただけの話なのに英雄扱いされてしまうことに、ある種の皮肉のようなものさえ見えるように思います。
「ジェヴォーダンの獣」の話をどう料理するのか、興味津々で読ませていただきましたが、そんな視点で読んでいても面白かったです。
しかし……ラストのあれはどう受け取ったものでしょうね。「大丈夫」の意味には少女が獣を掌握したことを示唆しているのか、あるいは少女の気持ち次第では内なる獣がまたいつか牙をむくのか……ドキドキします。
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