イワン・イリイチの死因
トルストイ『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ』(望月哲男訳 光文社古典新訳文庫)を使用しました。
死に至るまでの心の動きと、死にゆく人の周辺を描いた名作、『イワン・イリイチの死』。そちら方面ではなく、イワン・イリイチの身体的な病名を考察してみたいと思います。
最終診断は、別の物語にしてあります。
別の解釈は歓迎です。
また、難しいところや疑問点に関するご質問も、お待ちしております。
よろしくお願いいたします。
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身につまされる
これは身につまされる話ですね。私自身は深刻な病気をしたことがないのですが、何か「宣告」された日にはこうなるんだろうなあと思いましたし、実際、息子が「発達障害」らしいと感じ始めた時には藁にも縋る思いでネット検索しまくり……結果、何も解決せず、ただ疲れただけでした(笑)。
イリイチ氏は妙な商法に引っかからなかったので、そこは賢明だったかもしれませんね。「患者力」などという言葉もあるそうですが、昔からそうだったんだなあと感じ入った次第です。次も楽しみにしていますね!
返信(1)
あおぞらつばめさん、今回も読んでいただき有り難うございます。
百年前も、きっともっともっと昔も、僕たちの不安、行動は同じなんだと思わされますよね。
「検索」など、道具は変わったかもしれませんが、その結果も(同時代内の相対的評価として)あまり変わらないのかなあ、と。
むしろ「検索」が容易になり、その情報源の質が担保されていないとすれば……悪化しております。世の中。
気持ちを否定するつもりは毛頭ありませんが、冷静になってほしいな、と自分自身にも言っておきたいです。
そして、古典文学の意義がここにもあるぞ、と。
引き続きよろしくお願いいたします。
百年前も、きっともっともっと昔も、僕たちの不安、行動は同じなんだと思わされますよね。
「検索」など、道具は変わったかもしれませんが、その結果も(同時代内の相対的評価として)あまり変わらないのかなあ、と。
むしろ「検索」が容易になり、その情報源の質が担保されていないとすれば……悪化しております。世の中。
気持ちを否定するつもりは毛頭ありませんが、冷静になってほしいな、と自分自身にも言っておきたいです。
そして、古典文学の意義がここにもあるぞ、と。
引き続きよろしくお願いいたします。