優績者~とある男の保険営業風雲記~

作者 takumi119

[ノンフィクション]

37

4,914

3件のファンレター

大学卒業後、ひょんな事より生保業界に足を踏み入れた男の物語。 見た目普通。口が達者……という事はまるでなく、寡黙で人見知りする性格。 営業向きであるかというテストがあるのであれば、間違いなく落ちる事であろう。

そんな男の生命保険業界での汗と涙の活動物語。 果たして生き残る事が出来るのか……?

一応ノンフィクションです。

ファンレター

学生時代の自己評価なんて……

takumi119さん、「優績者~とある男の保険営業風雲記~」の最終話まで拝読しました。
やはりサクセスストーリーという括りで良いと思いますが、当事者の苦悩、葛藤もしっかり描かれて面白かったです。
営業は、人との接点をどう作るかだなあ、と改めて認識させていただきました。

えてして人は、自己分析ができません。
ましてや学生時代に自分の適職なんて分かろうはずもありません。
だから受け入れてくれたところ、そこは少なくとも自分を買ってくれたところなので、そこでしばらく懸命に頑張る。
結果的に早々と辞めることになったとしても、それも勉強。
近頃は、自分がやりたいことをやるのが正しい、という風潮がより顕著な気がしていまして
かえって若者は迷ってしまっているようにも思います。
なのでこの主人公のように、自己評価と全然違う世界でも、飛び込んで行ってほしいなあ、と願います。

続編はまた趣が違うようですね。
楽しみにしています!

返信(1)

作者の生田保です。感想ありがとうございます。

この作品における2年目までの内容、仰るようにここまでなら「サクセスストーリー」になるでしょうね。事実、この時までは上司受けは異様に良かったですし、まだ「人がマネできる模範的営業」でしたから。

が、その後は……社内で居場所がなくなり孤立化していく事に。

「出過ぎた杭はどうなるか?」

こんな視点からの話になります。
(一気に最後まで書くか、もう1回分けるかはまだ迷ってます)

人との接点という視点からみれば、次回作は「お、おぉ……!」となるでしょう。(何せ、社外に居場所を求める為に営業をしていく話になるので笑)

やりたい事をやる、それが正義……合っているとも言えますし、合っていないとも言えますし。

「お前、やりたい事やってるんだろ? だったら残業もたんまりやれや!」

便とも。。。皮肉な話ですが、やりたい事を仕事にしてしまったが為、36協定?何それ、オイシイの? という程の過酷な残業な日々をするハメになったり。。。(例えば……出版社等、定時でどうこうできる仕事ではないですよね。特に締めの時なんぞ、会社に寝泊まりは当たり前~とかになったり)

「やりたい事を仕事にできたけど、激務過ぎてプライベートを犠牲にしてしまった、挙句の果てに身体(心含む)まで壊れてしまった」

これじゃ、本末転倒ですからね。

幸せの定義は人それぞれですが、あくまでもそれは「生きてこそ」「健康でこそ」得られるものですしね。

……思いっきり矛盾する様ですが、若い子達には取りあえず「時には無理してでも頑張る時は頑張るべき」という事は伝えたいですかね。えぇ、ラクして得られるものなんぞ、大した事ないですから。(全力で動いてこそ、見えてくるものも多々ある)

何はともあれ、続編もどうぞよろしくご愛読いただければ幸いです。

では。