羅紗情歌 ─遠き異国に分かつとも─

作者 時野みゆ

[歴史]

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 大儀なき戦が愛しあう者たちを引き裂く──乱世の純愛──

 海に面した小さな領地、草薙。戦国の世にあっても、領主夫妻である九条隼人と藤音は仲睦まじく穏やかに暮らしている。
 九条家に仕える巫女の桜花は幼なじみ伊織と祝言を挙げる決心をするが、後任探しが難航し、婚儀の準備がなかなか進まないのが悩みの種だ。

 平穏な日々を送っていた二組の愛しあう者たち。だが、その平和は隼人のいとこ、柊蘇芳の出現によって破れ去る。
 野望を抱く蘇芳は叔父である帝を説き、海を隔てた羅紗国への出兵を企てる。かの地を征服し、倭国の領土にしようというのだ。

 出兵の要請が九条家にもなされる。この戦は単なる侵略でしかない。隼人は苦悩するが、蘇芳の言葉は帝の命令。拒めば草薙が滅ぼされかねない。
 大切なものを守るために隼人は苦渋の決断をする……。

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「鬼哭く里の純恋歌―天女と龍の系譜―」の続編となりますが、こちらから先にお読みになられても大丈夫です。

ファンレター

時代物でありながら、とても国際的な物語

すみません、大変ご無沙汰しております、真田一彦です。
昨年の後半から身辺で色々あり暫く留守にしてしまいましたが、久々に拝読することができました。気付けば「海の民の娘」が連載されており、先の楽しみが増えたようでとても嬉しいです。
昨年は時野さんも忙しくされていたようで、今は落ち着きましたでしょうか。お母様も、大事なければいいのですが…
世間ではコロナウィルスが流行していますが、私は長期の旅から戻ってきたらトイレットペーパーがどこにも売っておらず、かなり肝を冷やしました。
また久しぶりに羅紗情歌を拝読し、この作品が日本の時代物でありながら、実はとても国際的な物語であることに改めて気付きました。
グローバル化が進む現代でこそ、隼人さんのような心持ちで人々と接したいなあとつくづく感じ入っています。
引き続き、ひっそりと拝読させていただきます。

遅くなってしまいましたが、頂いたメッセージのお礼とご挨拶を申し上げたく失礼いたしました。長文と駄文申し訳ございません。
いつも、素晴らしい物語をありがとうございます。時野さんがご家族と共に健康に過ごされていることを、お祈りしております。

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