青銀の風

[ファンタジー]

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122件のファンレター

「波間の真珠」と呼ばれるオアシスに作られた美の砦、美術工芸研鑽学院。そこは周りを砂漠によって囲まれ、他国の干渉を受けることなく自由な芸術が花開いていた。しかし砂漠を取り囲む3つの国の均衡は崩れ、美の砦にも暗雲がたちこめる。
 絵師を目指し砂漠を越えて美術工芸院にやってきた明朗快活な青年、麗射はこのオアシスで個性的な人々と出会いながらも、次第に砂漠を囲む国々の動乱に巻き込まれていく。
 
 魔法のないファンタジーです。2020年5月までセルバンテスで連載をしていました。これからこちらにお世話になります。よろしくお願いします。

ファンレター

青天切

青天切って、牙蘭がくれたあの名刀と同じ名前ですか? 失われた古代の製陶文化……すごくロマンティックです。
一面の壁のタイル、頭の中で想像しやすくて、もう輝いていました。この学院、本当に美しいですね。モスクみたい。金継ぎということは……黒い金属ってもしかしてあれのことかしら(笑)?
食堂で起きた不可解な事件と、水の道の発見とがつながってきそうですね。各州の緊張が高まって風雲急を告げる情勢だし、ここはまた旅に出た方が安全かも!?

返信(2)

 お読みいただきありがとうございます。
 青天切は、牙蘭から走耳に受け継がれ、そして美蓮が傷つけずに研究して卒展に螺星が出したあの固い作品を作るもとになっています。今はまた走耳が使っています。失われた古代の製陶文化……「青銀の風」はファンタジーなのですがどうしてもSFに軸が振れてしまい、おっとっと、と戻すことがしばしばです。裏設定を明かさなければ、ファンタジーということで(汗)
 令和元年にイタリアに行ってきました、有名どころはもちろん、雨宿りに飛び込んだ教会ですら絶句するほどの美しさでした。美術工芸院はあの繊細でおしゃれなイタリアの内装を思い描きながら書いています。美しいと言っていただけて感無量です。ああ、いつかトルコに行ってモスクの幾何学模様に溺れたいです。
 装飾の黒い金属は比熱が低いとしか設定していません。ファンタジー金属と言うことでお許しください。
 ご感想をいただきありがとうございました。
 つばめさん、ちぐはぐなお返事すみませんでした。
「青天切といい、古代の〜」の所ですが、「青天切といい、この壁といい、古代の〜」という意味で書いていました。わかりにくくてすみません。今直してきました。青天切は、あの剣の名前です。ご指摘大変ありがとうございました!