ペルソナ三枚重ね

[現代ドラマ・社会派]

52

10,414

7件のファンレター

子供の頃に虐待されて育つと、人を信じられなくなるし、子供を持つことはもちろん結婚も怖くてできなくなると思う。
もしかしたら、今結婚や出産をちゅうちょしている人がいてその原因が不幸な子供時代にあるのなら、きっと大丈夫ということをまず伝えたいんです! 主人公雅のように、真っ暗で悪態をついていても、誰かがきっと見てくれて変わることができる。幸福な子供が沢山増えて、笑顔を振りまいていたら、きっと子供を持つのもいいなーと思う人も増えるのでは? それがもしかしたら一番の少子化改善対策になるんじゃないかな、とささやかな願いを込めて書きました。
もしもこれを読んで、毎日虐待のトラウマに苦しんでいる人がほんの少しでも希望が持てたら、それが一番の願いです。

主人公の雅は、毒舌を撒き散らし友達の1人もいない孤独な毎日。嫌々上司の息子年長さんの彼方を預かったことから、事態は思わぬ方向に進みます。彼方の保育園の保育士高木から初めて褒められるけど、警戒ばかりが先に立ち・・・。
本当は日々母親から虐待を受けたトラウマに苦しみ、何の希望も持てずに生きていたのに、高木はそれさえお見通しで、いつしか欲しくて欲しくてたまらなかった愛に満ちた言葉を沢山くれます。ほぐれた雅の心は、どんな未来を紡ぐのでしょう?

ファンレター

日向の匂い

すうーっと読み続けられる小説でした。
焦れる事もなく 先走り過ぎて追うのに疲れる事もなく。
作家の方と恐らく年齢も近い気がします。それとも単純に好きなんですかネ。選ぶ言葉が。

雅 上野 彼方 真弓 ショートカットの女 そして「あの女」の中にも
いつかの自分自身 どこかにいた切り取られた自分自身を垣間見ます。

でも高木先生の要素だけはまだ持ち合わせていません。
「愛をあげる、無制限に。」そんな相手にめぐり逢いたいものです。

他の作品ももっと読みたくなりました。
ありがとうございました。



返信(0)

返信はありません