雨のコンチェルト

[恋愛・ラブコメ]

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その雨の夜、男は路地の片隅にへたりこみ、自分の足から流れる血が水溜まりを染めるのを眺めていた。
視界に赤い色が揺れ、男が反射的に銃を向けた時――
車のヘッドライトが、人形のように整った女の顔を照らし出した……。

ファンレター

濃厚な物語世界

ノンストップラブコメ、クラシックなミステリーアクション、爽やかな少女小説ときて、今回はハードボイルド! 南ノさんの引き出し多過ぎ~と思いながら読み進めたら……
ネタバレになるから言えないけど、第2話で世界観が見えだしてからは驚きの連続! 単なるハードボイルドではなかった……。
予定調和をことごとくかわされ、ひねりがあり、それが面白くて最後まで夢中で読みました。説得力があるので、没頭できます。
もちろん私好みのハードボイルドな台詞もたくさん! 一つ一つの会話がとても粋です。
そしてアンがすごく好みです。タイトルも洒落ていて、ラストと呼応するよう。
南ノさんの作品から、時間・空間・感覚を自由に行き来するような奥行きをいつも感じています。
面白かったです、大満足でした!(^_^)b

返信(1)

佐久田さん、お読みいただきありがとうございます!
「私好みのハードボイルドな台詞」と仰っていただいて、とっても嬉しいです!(*^^*)
ハードボイルドっぽい台詞…みたいに考えると、けっこう難しくて、台詞は公開前にかなり微調整しました^^; それでもキザすぎてかなりヘンかも、と心配していたところでしたので、佐久田さんに温かいコメントをいただいて、すごくほっとしました。ありがとうございます~!
アンが好きと仰っていただいたのも、すごくありがたいです。この名前は伽耶の愛読書が「赤毛のアン」だという、本文には出てこない設定で…^^ 最近、私は本文には必ずしも書かない設定を考えるようになったのですが、実はこれは、佐久田さんのチャットノベルで、登場人物のキャラが非常に細かく設定されているのを見て勉強させてもらったことなんです。やっているうちに、だんだん楽しくなってきました^^(以前は恥ずかしながら全然やってませんでした…汗)
「時間・空間・感覚を自由に行き来するような奥行き」など、もったいないお褒めの言葉の数々を頂戴し、大変恐縮ですが、心から感謝致します!