ここで会ったが百年目

[日記・個人ブログ]

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108件のファンレター

 この冷めた時代、ポジティブな感動が難しくなってしまった気はしませんか?
 だからこそ、感動のありかを探してみたいと思いました。今まで、私は何に感動しながら生きてきたんだっけ? 自分でも忘れかけているので、あちこち再発掘を試みます。

 日々の雑記帳ではありますが、ブックレビュー多めになるかも? なるべく本気で感動したものだけを取り上げていこうと思います。かつてあった「ときめき」を思い出しながら。

※表紙イラストは、なっちゃん~様のフリー素材を使用させて頂きました。

ファンレター

端正な武家物時代小説!

第30話、つばめさんご紹介の『高瀬庄左衛門御留書』、私は確かtreeの書評か何かで見た記憶があります。正直、なんか地味なタイトルだなあ、本屋で見てもちょっと手に取ってみる気にならないかもなあ、と思ってしまっていました。
でも、直木賞候補ということなので話題になっていたんですね!(こういう新作もチェックしているつばめさん、さすがだと思いました^^)
つばめさんが紹介して下さった内容を見てみると、本当に藤沢周平っぽい感じですね…(『三屋清左衛門残日録』とかが頭に浮かびました)。私みたいに、それほど時代小説を読んでいる人間ではなくても、「周平っぽい」と思ってしまうところに、逆に改めて藤沢周平のすごさを感じてしまいます。つばめさんが仰るように藤沢周平は「時代小説の一ジャンル」を創ったと言えるわけで、山本周五郎が「市井もの」というジャンルを創ったのと同じように本当に偉大なことなんですね^^
毎回とても楽しいこのエッセイですが、やっぱり歴史・時代小説の話題になると別格というか、つばめさんの筆が冴え渡る感じがします。多少ネタバレがあっても改めて全篇読んでみたくなるすばらしい書評でした!(*^^*)

返信(1)

三奈乃さん、返信遅くなりました! 今回もありがとうございます。
そうそう、treeに載っていましたよね。私もこの時は読んでいなかったし、タイトルも表紙も地味だと思ってさほど関心を持たなかったのですが、感動した人が多い様子だったので読んでみたという感じです。で、意外に良かった(笑)。
『三屋清左衛門残日録』、確かに雰囲気が似ています! 老境に差し掛かった主人公が再び戦いの場に引き出されるといった設定にも、共通するところがありますね。それと確かに「周平っぽい」というイメージがあるだけですごいことだと感じます。
山本周五郎と藤沢周平もよく並び称されますが、藤沢周平はそんなに「周五郎」を読んでいなかったとか。また二人の描き方はずいぶん違うようにも感じられます。「しみじみ情感」が似通っていて、共通のファンも多いということなんでしょうね。
三奈乃さんは時代小説もバリバリ読んでいらっしゃる方だと思いますよ~。この手の話題についてきて下さる方は貴重です^^。またぜひお付き合い下さいませ~。